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皆さん、おはようございます。京都・四条新京極入り口の阪本漢方堂です。京都・四条新京極入り口の阪本漢方堂です。
今日は、「トイレ・排尿のお悩み 頻尿」について取り上げてみましょう。
トイレ・排尿のトラブルでお困りの方は多いのではないでしょうか?
具体的に、今まで受けた相談内容を御紹介してみましょう。
例えば以前なら気にならなかったのにトイレが近くなり旅行に出掛けるのが気おくれしてしまい、
なかなか旅行に出掛けられなくなった方。
夜に何度もトイレに起きてしまいぐっすりと眠ることが出来ない方、
若い頃と比べて排尿時のおしっこの勢いがなくなった、
排出する力が低下した方や、排尿後も尿が少量漏れ出てしまう方、
昼夜を問わず気づかぬ間に漏れてしまっている方、
あと残尿感や痛みが伴う方などのご相談が多いです。
漢方では排尿の情報の捉え方として、
尿の色が薄い又は透明で尿量が多い場合には体の中が冷えていないかと(寒証・カンショウと)考えますし、
逆に尿の色が濃くて尿量が少ない場合には体の中に熱が籠っていないか(熱証・ネッショウと)考えます。
よく風邪を患い熱が出ている時の濃い色のお小水が、体に熱が籠っている状態です。
さてこれらの排尿のトラブルで、原因となる病気を伴っている場合には、
例えば糖尿病や尿道結石・膀胱炎を患っている方は、
その病気を治すことで、お小水のトラブルも改善されます。
先日お越し頂いた50歳代後半、男性の場合、2~3年前からの頻尿でお悩みになっておられました。
具体的には夜中に3回は起き、1回当たりの尿量は少ないとのこと。困ったことに、寒い日は更に回数が増え度々目が醒めるので寝たような気にならない!辛さがある。
そして起きてからは夜ベッドに入るまでは15回程で、水を使うと気分的にトイレに行きたくなるとのことでした。
体格は170cmの50Kg後半の痩せ気味で、胃が弱く胃薬を飲んでいる、便通は1日1回で気持ちよく出ている方でした。
この男性の特徴は胃が弱いので胃腸に負担の掛かる生薬は避けたい点と、
五臓六腑で云うところの腎の働きが機能低下してきているのではないか?と疑います。
それゆえ、まずはこれ以上機能が低下しないように、少しでも補えるようにと薬草の配合を考えます。
詳しく症状や体質、それに嗜好品(酒・タバコ・コーヒー・紅茶・緑茶)を確認し、
この方の場合、煎じる手間や費用面から1日3粒で済む飲み方の粒タイプをお勧めいたしました。
それと同時に晩酌の面で、いつもは缶ビール350mlをご夫婦で分けて飲んだ後に日本酒を飲んでおられたが、同じ飲むのなら焼酎のお湯割にするよう、しかしアルコールは利尿作用が高まるので飲み過ぎない様にとお伝えしました。
飲み始めて2ヶ月終えた時点の12月の寒い季節でしたが、
6時間から6時間半トイレに夜間起きることなく寝られるようになったとのこと。
夜間トイレに起きることがほぼ1回に減ってきたので、以前と比べ良く寝られるので身体がとても楽と喜んでいただけました。
あとは飲まなくていれる状態、無事に漢方服用の卒業を目指して継続服用中です。
男性の場合には年齢と共に男性ホルモンの関係で前立腺が腫れてきたり、
男性女性問わず膀胱が小さくなってきたり、若い頃と違い1回のトイレで全て出しきれずに膀胱に少し尿が残ったり、
漢方的には五臓六腑で云う腎系の機能が低下してきたりと、原因もいくつか考えられます。
皆さんの周りに、男性女性問わず、頻尿の方やトイレが間に合わない方、排尿時の痛みや違和感、おしっこの色が気になる方など、いらっしゃいましたら、是非教えてあげて下さいね。
阪本漢方堂