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皆さん、おはようございます。京都・四条新京極入り口の阪本漢方堂です。
今年もお寺さんから甘茶の注文が入る季節になりました。
来月4月8日は、お釈迦様誕生を祝う日・花祭りの日です。
花祭りは灌仏会(カンブツエ)・花会式(ハナエシキ)などと呼ばれ、甘茶を誕生仏にかけてお祝いします。
例年、阪本漢方堂薬局があります四条新京極界隈にも花祭りのパレードがブラスバンドの演奏と共に賑やかに行進されます。
私も子どものころ、幼稚園で甘茶を仏さまに掛けてお祝いし、その後に甘茶を頂いた思い出があります。
今年も各地のお寺で、この日は甘茶を振る舞われる所が多いのです。
では今朝は、この甘茶に関連したお話です。
甘いお茶と書いて甘茶。
甘茶と名前の似た甘茶蔓(あまちゃづる)をご紹介しましょう。
まずは甘茶から。
この甘茶はユキノシタ科アジサイ属の落葉低木アマチャの葉を用います。
生の葉は甘みがなく苦いのですが、発酵させると甘くなります。
ヤマアジサイとよく似ていて、甘味変種とされています。
夏の終わりに摘み取った葉を水洗い日干し乾燥し、水を噴霧して積み重ねて発酵させ、
手でよく揉んで調整してから、乾燥させます。
甘茶は漢方の世界では何々に効くという使い方より、
特徴である甘味を活かして糖尿病の方をはじめ、お砂糖の代わりに甘味料として用いられてきました。
それ故、御家族にご病気の方がおられなくとも、お料理やスイーツに砂糖代わりに使ってみられるのもいかがでしょうか。
お寺でお飲みになり美味しかったからと、ご自宅にて紅茶の代わりに、またプレゼント用にお買い求めに来店される方もいらっしゃいます。
次に甘茶と混同して間違い易いのが甘茶蔓(アマチャヅル)です。
漢字で書くと似ていますが、もとの植物が違います。
甘茶はユキノシタ科アジサイ属に対し、
甘茶蔓(アマチャヅル)はウリ科アマチャヅル属のつる性多年草になり、七葉胆(しちようたん)と云います。
甘茶蔓(アマチャヅル)の成分のサポニンが朝鮮人参の成分と似ていることから有名に
なりました。
民間薬として
花粉症
喘息
前立腺肥大
糖尿病
肝臓病
胃十二指腸潰瘍
神経痛
リウマチ
などに用いられます。
阪本漢方堂では使いやすいティーパックタイプの甘茶蔓を取り扱っています。
最後に甘茶の話に戻りますが、今年も貴重な信州産手もみ乾燥の甘茶を例年通りご用意いたしております。
ご家庭でもお紅茶のように熱い湯を注いで頂いて飲むことが出来る甘茶を100gの単位から販売いたしております。
4月8日花まつり、皆様のお住いのお近くのお寺でも甘茶を振舞われるかも知れませんよ。
県外や海外からお越しのお客さんを案内されるのも一つではないでしょうか?
阪本漢方堂