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皆さん、おはようございます。京都・四条新京極入り口の阪本漢方堂です。
この前の15日(水曜日)、京都三大祭りの一つ「葵祭」が行われました
地元をはじめ、話し声から他府県や海外客まで多くの人々が見学されていました。
私自身京都に生まれ、下鴨神社の糺の森でボーイスカウトの活動をしていましたが、
実は今まで葵祭を見学したことが無かったのです。
子供の頃は学校が有りましたし、仕事を始めてからは公休日が上手く合わずに50歳になり初めて行列を見学しました。
地元に住んでいると、来年もあるからいつでも見られるだろうと、つい思ってしまうものですね。
さて斎王代が乗っておられる輿は、腰輿(およよ)と呼ばれ四方解放されており風通しは良いのですが、
この日は天候に恵まれTシャツ姿でも十分な位の暑さだったので、
重さ30Kgもあると云われている十二単衣(じゅうにひとえ)を着ている斎王代は、とても暑かったことでしょう。
私が興味を持ったのが藤の花で飾られた牛車です。
黒地に金色の装飾がされた大きな車輪が回転していきます。
大きな黒い牛に曳かれてギシギシと音を立てながら藤の花の藤色が揺れながら進んでいきます。
藤色は源氏物語の世界にも通じるもの。
マメ科のフジ属であるフジは、個人的には阪本家の家紋が「下がり藤」なので藤の花に親しみを感じます。
それともう一つ漢方でも漢方世界でも役立っているのです。
改めてマメ科のフジ属に分類される藤(フジ)ですが、漢方で用いるのはフジの花ではなく、フジの樹皮に出来る藤の瘤(コブ)です。
別名を藤瘤(とうりゅう)とも呼んで用います。
使い方として1つ目は単独でお茶のように煎じて使用する方法。煮出しやすいように細かく刻んだタイプで取り扱っています。
2つ目は他の生薬と合わせて用いる方法で、例えば菱の実や詞子(カシ)、
はと麦の外の殻(包鞘)を取り除いたヨクイニンと合わせて使う方法が有ります。
この配合の漢方薬をWTTCと云います。
漢方薬なのに漢字ではなくWTTC(ダブリュー・ティ・ティ・シ)なんて珍しい、興味深い名前です。
千葉大学医学部外科で手術不能だった患者がこの煎じ薬で延命効果があったことが昭和30年ごろ発表され、話題になりました。
効き目としては、消炎、排膿、浮腫、関節痛、化膿症、鎮痛、鎮痙と、
むくみをとったり、関節の炎症や痛みや痙攣を鎮めたりする働きがあるのです。
近頃、膝関節の痛み、膝に水が溜まり抜いて貰われる方、股関節、手首足首の関節でお悩みの方や、足がむくみ靴下の跡が残る方が、阪本漢方堂に相談にお越しになられます。
上手く症状改善出来ている方がいらっしゃいますので、是非相談ください。
皆さんの周りに、関節の痛みや浮腫、むくみでお困りの方がいらっしゃいましたら、是非阪本漢方堂を教えてあげて下さいね。
葵祭のフジの花が飾られた牛車から、漢方薬にちなんだ話でした。
阪本漢方堂