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「川骨(せんこつ、かわほね)と漢方薬」 ~天恵実母散(てんけいじつぼさん)~

皆さん、おはようございます。

京都・四条新京極入り口の阪本漢方堂です。

先日、京都市洛北の京都府立植物園にてベニコウホネの小さな黄色の花を見かけました。

 

コウホネの変種で水中から花茎を伸ばし可愛らしい大きさの花です。

コウホネはスイレン科の水生植物で、漢方では生薬名を川骨(センコツ)と呼んで用います。

根茎を乾燥させると骨のように見える為、名前の由来になったとのこと。

また平安時代に書かれた、日本現存最古の薬物辞典「本草和名(ほんぞうわみょう)」には、

加波保祢(かわほね)とあり、現在の「川」と「骨」で川骨(カワホネ、センコツ)につながったと考えられています。

 

漢方では、強壮作用

排尿を促進してむくみを改善する利水(りすい)の働きと、

血の流れが停滞して生じる症状を改善する働きがあります。(*1)

 

ではこのスイレン科のコウホネ、川骨(センコツ)が配合された専門的な漢方薬はないのでしょうか?

そこで紹介するのが実母散です。配合されている生薬を見てみましょう。

「立てば芍薬、座れば牡丹~」と云われるボタン科の芍薬、

牡丹の根、

それにサフラン、

セリ科の当帰、

ミカンの皮の陳皮(チンピ)、

それに本日取り上げている川骨など15種類が

身体を温め血の巡りや気の巡りを良くする目的で配合されています。

 

実母散は血の道症に用います。

皆さん「血の道」ってご存知ですか?

現在あまり用いない言葉になりましたが、月経、妊娠、出産、産後、更年期など

女性ホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状や身体症状のことを云います。

先日も馴染みのお客様の息子さん家族に、三人目の赤ちゃんが誕生しました。

一人目二人目の時はだいじょうぶでしたが、今回ママが産後の鬱(うつ)で体調を崩し、

ご実家の両親が泊りで助けに来られている状態とのことでした。

 

実母散は、

助産院さんでも出産後のママに入院中に飲んでもらったり、

生理不順の場合、

痛み止めを飲むような生理痛や頭痛、

生理前のイライラ・ヒステリーで家族にあたってしまうような状態の方や、

更年期障害でお悩みの方にお勧めです。

 

その他にお勧めポイントしては、

眩暈(めまい)、

肩こり、

腰の痛み、

こむら返り、

足腰の冷え、

お腹の痛みに用います。

ぐるぐる回転するような眩暈やフワフワした浮遊感の伴う眩暈のお悩みの方、

肩や首が凝ってつまってくるような方、

頭が痛む方などに、

お役に立つかもしれません。

 

飲み方は初めの2回、お紅茶のように熱い湯を注いで振り出して飲み、最後の3回目はしっかり成分が出るように煮出して飲みます。

 

ところで実母散は複数の製薬会社が作っており、

配合される原料生薬の種類や配合量が異なります。

それ故に効き目も違って参ります。

阪本漢方堂がお勧めしているのは、

九州佐賀県の天恵実母散(てんけいじつぼさんです。

お値段は20日分入り(税込み)3450円です。(*2)

お茶タイプでなく、粒タイプをご希望の方はもう少し配合生薬の種類減らした別の飲み易い丸薬の漢方薬がございますので、ご相談ください。

 

皆さんの周りに、雨が降る前の日、気圧の変化によって起きる眩暈(めまい)や頭痛、肩こり、それ以外に生理前のイライラ・ヒステリー、更年期障害でお悩みの方がいらっしゃいましたら、是非阪本漢方堂を教えてあげて下さいね。

阪本漢方堂

 

(*1)活血(かっけつ)

(*2)令和元年6月現在

 

京都府立植物園へは、阪本漢方堂千本店から車で約10分

阪本漢方堂四条新京極本店から車で約20分

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