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皆さん、おはようございます。
京都市四条新京極入り口の阪本漢方堂です。
昨日は「土用の丑の日」だったので鰻を召しあがったのではないでしょうか?
土用の丑の日は何も鰻だけではありません。鰻以外も新聞で取り上げられるようになってきました。(*1)
その中でも皆さん「丑湯(うしゆ)」ってご存知ですか?
今朝は「丑湯と薬草風呂??」について取り上げてみましょう。
調べてみると全国の様々な温泉でも「丑湯祭り」なるものを開催されているのです。
例えば東京都公衆浴場生活衛生同業組合のHP(ホームページ)を見ますと、
「江戸時代から、夏バテ防止や疲労回復の為に、「桃の葉」を湯船に入れて湯につかる「丑湯」と云う習慣が広く親しまれていいました。」とのこと。
桃の葉は昔から汗疹(あせも)、日焼け、湿疹、かぶれ等に薬草風呂として用いたり、ローションにも加工されたりしてきました。(*2)
夏場は暑いから湯船に湯を張らず、簡単にシャワーだけで済ます方も多くなると思います。
しかし日中エアコンで体が冷える方、昨年の厳しい暑さを思い出すとご家庭でも日中だけでなく、
一晩中エアコンを使用することから、「夏の冷え症」を起こす方がおられます。
「夏の冷え症」の程度によって、シャワーの日と湯船のお湯に浸かる日を一日おきになさるのも一つかも知れませんね。
「桃の葉」のお風呂以外に何か、身体に良い薬草系・ハーブ系のおススメはないのでしょうか?ご紹介しましょう。
それはヨモギです。
ヨモギは薬草として昔からよくつかわれていますキク科の植物です。
生薬名を艾葉(がいよう)と云います。
お灸・ヤイトに使う「もぐさ」の原料としてヨモギが用いられています。
その他にヨモギ風呂やよもぎ蒸し、ヨモギローションとして体の外側から用います。
お茶として、飲むことによって体の内側から役立てております。
具体的には体のなかの冷えを改善することに用いられます。
冷えてお腹が痛む方や、お腹を温めると楽になる生理痛に、出血を止める働きから、不正出血、痔の出血などにも用います。
ヨモギ風呂として、家庭用のお風呂なら1回10~30gを袋につめて、浴槽にいれて、お湯を張り、少し時間をおいて色がでてから入ります。
これから寒くなる季節なら体が良く温まり、湯冷めもしにくく冷え症の方や腰痛をはじめ痛み・こりの有る方・痔を患っている方に用います。
更に阪本漢方堂ではオリジナル薬草風呂として「漢方の夏風呂」3種類をご提案しています。
1つ目のお風呂「クーラー 冷えた身体に」ヨモギの葉を中心にカキドオシやスイカズラなどが入り
2つ目は「ツルリンお風呂」で柿の葉を中心にミカンの皮(チンピ)やスギナなど
3つ目は「サラサラお肌と疲労回復」桃の葉を中心に菊の花や薄荷などが入ったお風呂をおすすめします。
夏の冷え症の方や、パソコンを良く使用する、編み物針仕事をなさるなどで首や肩こりでお悩みの方、血流を良くしたい方は薬草風呂お試しになられませんか?
身体の外側からはお風呂で血流を良くして、また体の内側からの「冷え」や「首肩のこり」対策は飲んで治す漢方薬がございますので、阪本漢方堂にご相談ください。
最後に阪本漢方堂では、ヨモギや桃の葉、薄荷、ミカンの皮を乾燥させ細かく刻んだものなど取り扱っています。
ちなみに先にご紹介しました3種類のお風呂「クーラー 冷えた身体に」「ツルリンお風呂」「サラサラお肌と疲労回復」は、
各1包入った3包セットで(税込み)600円です。
阪本漢方堂四条新京極入り口の本店と千本一条上る西側の西陣千本店の両店に飾っておりますので、手に取ってご覧下さいませ。
本櫃は、丑湯にちなんだ薬草風呂の話でした。
阪本漢方堂
(*1)読売新聞2019年7月18日朝刊「くらし」
(*2)また桃の葉はお茶のように飲む場合には、湿疹の他に頭痛や関節の痛みに用いられます。