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おはようございます。
京都市四条西京極入り口の阪本漢方堂です。
先日9月3日の新聞に京都市内の公立高校の1クラスで、生徒41人のうち5人がインフルエンザで欠席し、他に5人が休んだため、3日は学級閉鎖を実施すると発表。京都府内の公立学校でインフルエンザによる学級閉鎖は、記録をさかのぼれる2009年秋からのシーズン以来、最も早い学級閉鎖だと報じられていました。
今朝はインフルエンザについて取り上げてみましょう。
インフルエンザは、インフルエンザウィルスに感染することで急激に発病しますウィルス性呼吸器(肺と気道の)感染症です。特徴は感染力が強く毎年冬に流行しやすい点。38度以上の発熱や喉の痛み、咳など以外にも、倦怠感や食欲不振、関節の痛みなど全身症状が強くでやすい点。小さな子供さんの場合には中耳炎や熱性けいれん、高齢者では肺炎や気管支炎の悪化など合併症の注意が必要です
それでもインフルエンザに罹った場合には、症状が出て48時間以内なら抗インフルエンザウィルス薬が推奨されています。
また熱覚ましや痛み止めの薬(解熱鎮痛薬)の種類によっては、インフルエンザ脳症の他トラブルが生じる恐れがありますのでお薬をもらう際には薬剤師さんに確認してもらうようにしましょう。
漢方では「一に養生、二に薬」の考え方ですから、まず予防するための養生から見てみましょう。
まずは、普段の生活で休養をちゃんととり、ウィルスをはじめとした異物に対する抵抗力を高めておくこと。休養とは「休むこと」「命を養うこと」。休むことはちゃんと睡眠を取ること。取れること。また家事や仕事や部活など活動による心身の疲労を元の状態に回復させること。栄養バランスの良い食生活や過度な活動量を減らし忙しさをセーブし、命を養い明日への活力を養うことが大切です。
次にインフルエンザウィルスは、患っている方のくしゃみや咳をした時に飛び散る小さな飛沫・水滴によってうつるので、外出の際のマスクや帰宅後の手洗いうがいは大切です。
ところで漢方薬の麻黄湯(まおうとう)には、インフルエンザが効くと効能効果の許可がとれています。
ご紹介しましょう。配合されているのはマオウ科の麻黄、アンズの種の杏仁(きょうにん)、マメ科の甘草、薬用シナモンの桂皮(ケイヒ)の4種類です。
おすすめ出来るイメージとして、寒気、高熱が出ているが背中を触っても汗が出ていなくて、頭痛や関節痛・筋肉痛がある場合に用います。
つまり汗を出すことで熱や痛みを発散させて治す方法で、インフルエンザに限らず風邪の初期にも同様に用いて治します。
しかし汗をたっぷりとかいている方や、汗をかくことで身体がぐったりするような方には用いず他の配合の漢方薬を用います。
皆さんの周りのご家族の誰かが、寒気がする、関節や頭が痛い、いつも以上に肩や背中がこる、熱が出てきた場合など「もしかして風邪?」と感じることがあれば直ぐに飲むことが出来るように、本日紹介の麻黄湯や葛根湯などは家庭に常備薬として置いておかれるのがいいでしょう。
風邪の後の咳だけが残る場合などもお気軽にご相談下さいませ。
阪本漢方堂