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皆さん、おはようございます。
京都市四条新京極入りの阪本漢方堂です。
本日2月2日は「頭痛の日」。語呂合わせで2(ず)と2(つー)の日と云うことで、「頭痛と漢方」について取り上げてみましょう。
頭痛を患う方は多いですね。
頭痛がメインの相談の方もお越しになられますし、別の相談の中で細かく体質の確認や、「今までどのような病気を患ったことがありますか?」の確認をしていると、実は頭痛持ちとお話される場合が有ります。
皆さんの周りの家族や学校・職場にも頭痛を訴える方、いらっしゃいませんか?
慢性的な頭痛以外でも、例えば普段は大丈夫でも風邪を引いた時の頭痛も有れば、お酒を飲み過ぎて二日酔いの時の頭痛、長時間目を酷使した時に起こる頭痛、生理痛としての頭痛もあります。
また疲労や不安、うつ状態などをきっかけに首や肩など凝ってきて起こる頭痛や、頭の中の血管が広がったり縮んだりする中で起こる頭痛等、
またお風呂に入り首や肩を温め緩めてあげると楽になるタイプの頭痛や、逆に痛む時に冷やすと楽になるタイプの頭痛など、いろいろなタイプの頭痛があります。
頭痛で困っている方のお話をお聞きしていますと、痛む頭の場所も、日によって移動する方や、頭全体で感じる方、帽子をかぶったような痛みや、孫悟空の頭の輪を締め付けたような痛みなど、痛みの表現も色々です。
それゆえ、扱っている漢方薬も種類多く有るのです。
数例紹介しましょう。
・風邪のひきはじめに有名な葛根湯は頭痛にも用います。
・風邪による頭痛には、飲み易い錠剤タイプの羚翹解毒丸(れいようげどくがん)、
・高血圧に伴う頭痛には、飲み易い錠剤タイプの降圧丸(こうあつがん)、
・生理痛や頭痛には、紅茶のようにお湯を注いで飲むタイプの実母散、
・男性女性問わず更年期障害による頭痛に用いるのは、液体タイプの当帰養血精(とうきようけつせい)など、頭痛の種類に合わせて対応する漢方薬があります。
このように色々な種類がある漢方薬の中から更に1つ取り上げましょう。
慢性的頭痛で朝(午前中)症状が出易く、午後になるとマシになる中年以降の片頭痛や緊張型頭痛に用いる漢方薬:釣藤散(ちょうとうさん)をご紹介しましょう。
使用するイメージとしてイライラやのぼせ、めまい、動脈硬化、高血圧傾向のある方の頭痛に用います。
配合される生薬はアカネ科のカギカズラである釣藤鈎(ちょうとうこう)、それに薬用の菊の花の菊花(きっか)をはじめ11種類の組み合わせから作られています。
興味深いのは、このカギカズラはツルの所にかぎ状の側枝があって、成分もその中に含まれるので、仕入れの際はカギの多いものを吟味して入れるようにしています。
今日ご紹介しただけでも6種類ですが、まだまだ頭痛に用いる漢方薬は有るのです。
市販の鎮痛薬(*1)は、痛みを抑える作用有るが、痛みそのものを根本から良くする訳ではありません。
暇がかかっても根本から改善する漢方治療の併用を検討してみられるのも一つです。
お悩みの頭痛はいつ頃からなのか?どのようなタイミング、条件が重なると痛みのスイッチが入るのか?痛みの頭のどの辺りか?痛みの種類やレベルなど、詳しくお伺いして一緒に良くなる方法を見つけていきたいと、阪本漢方堂は考えています。
皆さんの周りに、頭が痛い、頭が重いなどお困りの方がいらっしゃいましたら、是非教えてあげて下さいね。
相談の出来る漢方薬局 阪本漢方堂
*1 解熱鎮痛薬