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皆さん、おはようございます。
京都市四条新京極入りの阪本漢方堂です。
不要不急の外出を避け、自宅にいる時間が多くなりました。
じっと家にいることが苦手な方もいらっしゃれば、「親の介護で自宅にいることが多かったので苦にならない」とおっしゃる方の声もお聞きします。
自宅にいて楽しめる方法を工夫している方も多いのではないでしょうか?
今まで「自宅で薬草ハーブ風呂! 心身をリフレッシュ!」の話や「自宅でチャイ!心と身体をリフレッシュ」の話だったので、今朝は「家にいるからこそ 自宅で食事時間を楽しむ薬味 山椒」を取り上げてみましょう。
今年も青々と山椒の木に木の芽と可愛らしい小さな実を沢山つける時期がやって参りました。山椒はミカン科の植物で肉や魚のにおい消し、食中毒予防に使われてきました。
それでも子供の頃の私は、刺激が強すぎて苦手だった山椒ですが、大人になってからは鰻を食べる時は勿論、カレー蕎麦を食べる時にも、山椒の粉を掛け万遍なく混ざるように麺を底からグルッとかき混ぜて湯気が上る中、ワイシャツにとろみの付いた汁が飛ばないよう気を付けながら食べるのが、私の気に入った食べ方です。
一味をかけて食べるより山椒の方が、味が敏感に感じるようになる感覚が、たまらなく美味しく感じるのです。
山椒は1種類で用いる他に、七味唐辛子にも使用されている訳ですが、海外で昨今の日本食ブームの関係で輸出用の七味唐辛子が製造販売されていることを知りました。
さて山椒は、食の世界だけでなく漢方の世界でも活躍しているのです。
皆さんの中に次のような方いらっしゃいませんか?
背中に寒さ冷えを感じ、お腹が張る、お腹に空気が溜まっているようなゲップやおならが出たら楽になるのに~思うような不快な感じのある方、時にお腹に冷えを感じる方、お腹に痛みを感じる方いらっしぃませんか?
ここで山椒を使用した漢方薬をご紹介しましょう。
配合されるのは山椒の実の他に、一度蒸してから乾燥させた生姜、ヨーロッパではリコリスと呼ばれるマメ科の甘草、薬用の人参、薬用シナモンの桂皮、ボタン科の芍薬、セリ科の当帰など10種類の生薬が組み合わさった当帰湯(とうきとう)があります。
当帰と芍薬の組み合わせで血を増やし巡らせる働きが高まり、身体を温め、痛みを取ってくれます。
山椒や一度蒸してから乾燥させた生姜が、身体の内部を温め胃腸を動かし痛みを止めてくれます。このように山椒や生姜と云ったらまさに薬味ですね。
このブログをきっかけに山椒を用いた料理、鶏肉の山椒煮や、同じく鶏肉の炙り山椒醤油掛けなど検索してみられて今夜の一品に加わるかもしれませんね。
ちなみにこの煎薬の味は、ほのかに山椒のピリ辛があるなか、全体としてやや甘味を感じ、身体が温まります。温まることで痛みが取れます。
最後に皆さんの周りに、お腹が張る、お腹に空気が溜まっているような不快思いのある方、お腹がゴロゴロ鳴り恥ずかしい思いをした方、お腹に冷えを感じ腹痛が起こる方や、あばら骨の辺りの痛み(神経痛)を感じる方がいらっしゃいましたら、是非教えてあげて下さいね。
阪本漢方堂四条新京極本店は、当面の間、営業時間を30分短縮致します。
営業時間は朝10時から夜6時半まで。
定休日は月に1回、第1月曜日と翌日火曜日の2日間です。
相談の出来る漢方薬局 阪本漢方堂