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皆さん、おはようございます。
京都市新京極入り口の阪本漢方堂です。
奈良国立博物館にて、昨日29日(土)から開催されている第74回正倉院展の記事を読んでいて、とても興味をそそられたのが、
今回出陳されている香木の全浅香(ぜんせんこう)です。
インドネシア半島東部の山岳地帯に繁殖する沈香と成分が似ているとのこと。
正倉院にはこの全浅香と黄熟香(おうじゅこう)の2種類の沈香が収蔵されています。
黄熟香は蘭奢待(らんじゃたい)とも呼ばれ織田信長、足利義政、明治天皇も切り出し用いた記録が有り話題性があります。
天平の時代に海を渡ってきて、時の権力者の方達も用いられている姿を想像するだけでもワクワクしてきます。
そもそも沈香は、ジンチョウゲ科の樹木の樹皮の傷ついた所に樹脂が分泌され集まり、長い年月を掛けて固まったものです。
主な産地は先に紹介しましたインドネシアの他、台湾、中国南部(広東、広西、海南)、インド、マレーシアなどです。
良質のものは比重が重く水に沈むことから沈水木(じんすいぼく)あるいは沈水(じんすいと呼ばれることも有ります。
ところで沈香はお香の世界だけでなく、漢方の世界でも用いられます。
別名を伽南香(かなんこう)とも呼ばれ、身体を少し温める性質があり、痛みや吐き気を止める働きや、気の巡りを改善し、喘息を治す働きが有ります。
では沈香が配合されており、今もよく売れている漢方薬をご紹介しましょう。
それは敬震丹(けいしんたん)と呼ばれる、形が1cm四方のチップ状になった漢方薬です。
煎じる手間も要らず、簡単に飲むことが出来ます。
配合されている原料生薬には、サフラン、オミナエシ科の甘松(かんしょう)、フタバガキ科のリュウノウジュの樹脂を加工した竜脳など数種類配合されています。
敬震丹はとても香りが良く、鼻から入った香りの成分が頭の方に、そして全身に広がり巡るイメージの香りです。
漢方の表現では「気を巡らせる」と云いまして、気の巡りが悪くなると動悸や息切れ、不眠、寝つきが悪い、緊張感(イライラ)、落ち込み、気のふさぎ、疲労や倦怠感などの症状が現れやすくなります。
評判の良いのは、じっとしているのに動悸がする方や、胃腸が弱い方、消化不良を起こしやすい方、空腹感が無いだけでなくしばしば食欲も出なくなる方におススメです。
1cm四方のチップ状になっている漢方薬は、10回分10片(ぺん)2530円です。
お試し用の2回分からお徳用サイズ160回分160片まで取り扱っております。
ご遠方の方や、お近くでもお越しになることが出来ない方は、お送りも致しますので、お電話下さいませ。
本日の紹介は、気を巡らせ、体調を整える漢方薬です。
ストレスが多く脳疲労・頭が疲れている方、イライラや気持ちのふさぎ、落ち込み、不安感、動悸、息切れ、胸のつかえ感、寝つきが悪い、眠れない、気力や集中力の低下など、気の巡りが悪い時に現れる症状です。
皆さんのまわりに、そのような症状で心配されている方がいらっしゃいましたら、是非阪本漢方堂を教えてあげて下さいね。
相談の出来る薬局 阪本漢方堂