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皆さん、おはようございます。
今回は「女性のプレ更年期と漢方」について取り上げてみましょう。
はじめに、「更年期」「更年期症状」「更年期障害」とは、どのようなものなのでしょうか?
「更年期」は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が急激に減少する時期で、閉経の前後5年の10年間をさします。
個人差はありますが、大体50歳位が平均的な閉経年齢です。それゆえ女性の全員が迎えます。
次の「更年期症状」は、女性ホルモン(エストロゲン)が減少したことで起こる身体の症状のことで、更年期女性の約6割の方に起こるといわれています。
そして次が「更年期障害」で、生活に影響が出る症状、治療が必要なレベルの症状を指し、更年期女性の約3割弱の方に起きています。
そもそも女性ホルモンは、分泌指令を出す脳と、その指令を受けて女性ホルモンを分泌する子宮がスムーズに連携することで、正常に分泌されます。
しかし更年期の時期になると子宮の働きが弱まってくるために、脳が指令を出しても子宮から十分な女性ホルモンの量を分泌できなくなります。
すると脳が子宮に対し、どんどん指令を出し続け、脳が段々と興奮状態に陥ります。この状態が続いていきますと、ホルモンバランスや自律神経のバランスが乱れ、突然の発汗、火照りやのぼせ、めまい、不眠などの更年期の症状を引き起こします。
そして更年期を迎える少し前の40歳前後から、女性ホルモンの揺らぎおこります。
つまり女性ホルモンの量が増えたり減ったりと変動幅がおおきくなるのです。
グラフにするとジェットコースターのように上がったり下がったりするイメージです。
更年期に似た症状は、40歳前後から起こることがわかっており、35~45歳ぐらいの間をプレ更年期とも呼ばれています。
更年期症状とは具体的に、突然の発汗、火照りや、のぼせだけではなく、不定愁訴として肩こりや疲れやすさ、頭痛、腰痛、不眠、イライラ、気分の沈み、不安感などなど挙げられます。
身体症状だけでなく、メンタルにも併せて症状が出る場合があり、更年期障害と云っても症状は様々で、色々な要因が複合して症状が起きてきます。
検査をしても異常は出てこないが、体調が悪い、今までとは違う。症状も出てきたり、消えたり弱くなったりと波があり一定ではないのも、更年期障害の特徴です。
漢方治療の基本は、心身のバランスを整えることで様々な症状を改善することにあり、
症状の緩和や改善を目的に、漢方生薬を単独あるいは複数配合して治療にあたります。
阪本漢方堂では、漢方薬と云うモノの単なる受け渡しだけでなく、どのような要因が影響しているのか、例えば加齢に伴う身体的変化の他に、精神的・心理的な要因、家庭や職場、地域などの社会的な要因などが関係していないかなど、カウンセリングしていきながら、使用生薬の組み合わせの提案や養生の提案を行うようにしています。
最後に一つ、更年期障害のトラブルに用いる漢方薬:当帰養血精(トウキヨウケツセイ)をご紹介しましょう。
当帰養血精は、飲み方も1日2回朝晩各4mlの液体の漢方薬です。
セリ科の当帰や川芎(センキュウ)、サルノコシカケ科の茯苓(ブクリョウ)、など、「血(ち)」と元気の素「気(き)」を補う生薬の配合になっています。
冷え症、生理不順、生理痛、貧血をはじめ、のぼせ、肩こり、頭痛、めまい、それに耳鳴りにもお役に立ちます。
プレ更年期~更年期に該当する方で、これらの症状でお悩みの有る方は一度ご検討ください。
お値段は1本300ml入り、約40日分(*1)6600円です。
阪本漢方堂では、プレ更年期、更年期にお役に立てる漢方薬は他にも、丸薬(錠剤)タイプや、顆粒タイプ、ハーブティーのようなお茶タイプと複数取り扱っており、またご自身に合った話しやすい経験豊富な漢方相談員に出会えると思います。是非お電話くださいませ。
皆さんの周りに、更年期の症状でお困りの方がいらっしゃいましたら、是非教えてあげて下さいね。
相談の出来る薬局 阪本漢方堂
*1 37日分
価格表示:令和5年4月現在税込み