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2017/11/12 放送
明後日14日は世界糖尿病デーで、世界中で糖尿病の抑制に向けたキャンペーンが推進されています。血糖値を抑えるホルモン・インスリンを発見したフレリック・バンティングの誕生日で、毎年この11月14日をWHO(世界保健機関)が国際デーと定めました。
本日の話題に取り上げたと云うのも、厚生労働省が発表した2016年の国民健康・栄養調査の推計で、わが国でも糖尿病が強く疑われる人が初めて1000万人に達しましたと、報じられたからです。
糖尿病は糖をはじめとした亜鉛やセレン・クロムなどのミネラルなどの大切な栄養素が尿中に異常に多く排泄される病です。
注意しなければいけないのは合併症です。
血管が傷つき、心臓や脳の大きな病気、失明、足の壊死、腎臓の働きが低下して人工透析が必要になります。人工透析患者さんの半数近くが糖尿病の合併症からくるもの。(糖尿病性腎症)
更に気になる点は、糖尿病が血管や神経に悪い影響を及ぼし、認知症のリスクが高まることです。
福岡県久山町での研究で、糖尿病の方はアルツハイマー病の発症リスクが2.1倍も高いことが報告されています。(*2)
血糖値を下げる働きのホルモンであるインスリンは、アルツハイマー病の原因となる悪玉タンパク質(*1)が蓄積を抑え、脳の神経細胞の中の栄養素を運ぶ管を安定させるタンパク質(*3)の酸化を抑えて、神経細胞を保護してくれています。
ところが糖尿病になりインスリンの働きが低下していることが挙げられます。
改めてインスリンの働きが悪くなることから
アルツハイマー病の原因となる悪玉タンパク質(*1)が蓄積する。
血管の損傷が脳梗塞を起こしやすくする。高血糖の状態が続くことで神経細胞の障害を招く。などの点を挙げることが出来ます。
この原因となる悪玉タンパク質(*1)は健康な人でも脳の中で普通に作られ、分解する酵素によって分解されていきます。
しかし高血糖が続いたり精神的ストレスや寝不足が続いたりすることにより活性酸素が脳の中で過剰に増えると、悪玉タンパク質(*1)を分解する酵素が潰れてしまい、その数が減ってしまいます。
これらのことを考えると合併症を防ぐためにも、糖尿病が進行しないよう、糖尿病予備軍の段階で・・・・・・
糖尿病にどのようなものが、いいのでしょうか?
今までも複数漢方薬やお茶などご紹介してきましたが、本日はインドやスリランカ、タイなど熱帯の国原産のつる性樹木のニシキギ科のサラシア(サラシア属)をご紹介します。
サラシア属には、サラシアオブロンガ、サラシアレティキャラータ、サラシアキネンシスなどの種類が有ります。
インドに伝わる伝統医学アーユルヴェーダに、サラシアが糖尿病の治療薬に用いられてきた記録があります。
普段私達は、ごはん・パン・麺類などの炭水化物を食べると酵素の働きによって多糖類であるオリゴ糖に分解され、更に腸の中でまた別の酵素の働きで1個の糖・単糖・ブドウ糖に分解されて吸収されます。
サラシアの特徴として腸の中でオリゴ糖がブドウ糖に分解されるのを止めてくれて、吸収されるのを防いでくれます。オリゴ糖は腸内のいる乳酸菌の餌になります。乳酸菌が増えることで、腸の働きが良くなり便秘の解消にもつながります。
炭水化物と考えると、うどん・スパゲティー・ラーメン等の麺類、お寿司、白ごはん、パンなど挙げることが出来、特にお米(白ご飯)は私達の主食なのでよく食べる訳ですが、糖尿病の予防を考える方や糖の吸収を抑えへダイエットを考えている方、便秘を解消したい方は試してみられてはいかがでしょうか。
阪本漢方堂では、お茶タイプでティーパック入り、紅茶のように熱い湯を注いで手間が掛からずのめるタイプや、持ち運びに便利でママさんランチをなさる場合など食べる前直ぐに飲める顆粒のスティックタイプが有ります。
価格帯は、2種類とも一箱5千円弱です。
ラジオをお聞きの皆さんの周りに、炭水化物がお好きな方、血糖値やヘモグロビンエイワンシー(HbA1c)が気になる方、ダイエットしたい方、便秘気味で自然なお通じをつけたい方がいらっしゃいましたら、是非教えてあげてくださいね。
阪本漢方堂
(*1)アミロイドβ
(*2)老年期認知症研究会誌2011、Neuroiory2011
(*3)タウタンパク