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皆さん、おはようございます。
京都市新京極四条入口の阪本漢方堂です。
今朝は来年の干支「辰」にちなんで、竜の名前の付く漢方生薬:竜脳(りゅうのう)と、配合漢方薬:敬震丹(けいしんたん)を取り上げてみましょう。
竜脳は別名を冰片(ひょうへん)や、ボルネオ樟脳、ボルネオールと呼ばれており、アジアの熱帯地方ボルネオ島、スマトラ島、マレー半島に分布する常緑高木、フタバガキ科の竜脳樹(リュウノウジュ)の樹脂を加工して結晶化したもので、樟脳(しょうのう)のような強い香りがします。
ちなみに漢方の世界では樹脂を用いた原料生薬が複数あり、お香の世界ともつながっていることが度々あります。
例えば・・・・
① 松の木から採れる松脂(まつやに)、別名:ロジン、松香(しょうこう)。
② カンラン科の乳香樹(にゅうこうじゅ)の樹脂、乳香 別名:薫陸薫(くんろくこう、くんりくこう)とも云われています。
③ エゴノキ科の安息香樹(あんそくこうのき)の樹脂、安息香(あんそくこう)。
④ カンラン科のミラノキの樹脂、没薬(もつやく)、別名:ミルラ。
⑤ ヤシ科のキリンケツヤシ又は同族植物の樹脂、麒麟血(きりんけつ)、別名:血竭(けっけつ)などなど、挙げられます。
さて竜脳は古くから中国やヨーロッパで、宗教用の薫香料として、また薬として頭や歯、眼の痛みなどに用いられてきました。
現在の日本でも、仁丹をはじめ救心、六神丸など医薬品に配合されていたり、書道に用いる墨汁にも使用されていたりするようです。
竜脳の香りをかいだり、飲んだりすることで、中枢神経を興奮させて意識をシャンと覚醒させる「気つけ薬」として用いられます。
そこで本日は、竜脳が配合された漢方薬、しかも江戸時代から続く、サイズは1cm四方のチップ状の敬震丹(けいしんたん)をご紹介しましょう。
動物性生薬の牛黄(ごおう)や麝香(じゃこう)、それに薬用人参・クローブ生薬名を丁子(ちょうじ)、サフラン、お香でも有名な沈香、薬用シナモンの桂皮(けいひ)、生姜などなど14種類が配合されています。
原料の成分に「香(かおり)」の文字が入る名前の生薬が4種類、麝香(じゃこう)・沈香(じんこう)・木香(もっこう)・香附子(こうぶし)などあります。
その他にも香りのする生薬と成分を挙げますと、ハーブティーやパエリアなどの料理に使うサフランには、サフラナールと呼ばれ成分は気分を明るくする、ストレスを和らげる。
竜脳に含まれるボルネオールは、集中力を高める。
お香に用いる沈香に含まれるムスコンは緊張を和らげる、ストレスを逃がす。などです。
とても香りが良く、鼻から入った香りの成分が頭の方に、そして全身に広がり
「気」を巡らせ、体調を整える漢方薬です。
例えば日常の暮らしの場面をイメージして頂くと、
今の時期だと本番を控えた高校受験・大学受験生の方にも、緊張してドキドキする方や、仕事でプレゼンテーションを控えているあがり症の方にもおススメです。
この1cm四方のチップ状になっている漢方薬は、10片(ぺん)3.080円です。
10片からお徳用サイズの160片まで取り扱っております。
皆さんの周りに、気うつ状態、疲労感、思考力の低下、動悸・息切れ、寝つきが悪い・寝られない、気力・集中力の低下、食欲不振、胃腸の機能の低下などでお悩みの方がいらっしゃいましたら、是非阪本漢方堂を教えてあげて下さいね。
相談の出来る薬局 阪本漢方堂
表示価格:令和6年1月現在税込価格