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みなさん、おはようございます。
阪本漢方堂をご利用される漢方健康相談の内容の1つに、石・尿路結石の相談がございます。
男女比で考えると2:1で、尿路結石が出来るのは男性が多いです。腎臓にできた石は腎結石、腎臓から出て尿管に移動並びにできた石を尿管結石、膀胱にできた石は膀胱結石、
尿道にできた石は尿道結石と云われ、これら腎臓の腎盂(じんう)から尿の通り道にできた石が、尿路結石と呼ばれます。
腎臓にできた結石も、なかなか普段見られるものではないのですが、形状は砂状のもの(*1)から、
木の枝のような樹枝状、鹿の角やサンゴの様な形まで、幅1cm、長さ2cm位までなら、尿管に流れることもあります。
結石の材料は、カルシウムやマグネシウムと云われるミネラルをはじめ、シュウ酸やリン酸、尿酸、
あとアミノ酸の一種(*2)などの物質で、結石の基礎となるものができ、ある条件が加わるとカルシウムが沈着して硬い石ができます。
シュウ酸とくっついたシュウ酸カルシウム結石、リン酸とくっついたリン酸カルシウム結石、
その他にも痛風や尿酸値が高い方(*3)に出来やすい尿酸結石、アミノ酸の1種が尿に大量に捨てられ出来る結石(*4)、
尿路感染に関わり、尿中の尿素からアンモニアを作る細菌の影響で出来る結石(*5)など、色々種類があります。
相談の中で「結石を患うと、カルシウムは控えるべきなの?」と尋ねられますが、
答えは、日常の食生活でカルシウムは控えず、逆に必要量しっかり取ることが大切なのです。
例えば、タケノコやホウレン草に多く含まれるシュウ酸(灰汁の成分)は、腸の中でカルシウムとくっつくと、
便と一緒に捨てられ、シュウ酸自体の体内への吸収を抑えてくれます。
またカルシウムがたくさん尿中に出過ぎて濃度が高くならないように、普段の食生活においてカルシウムを十分とり、
骨から大量のカルシウムを取り出さなくて済むようにしておくことも大切です。
水分不足になると、尿中のカルシウムやマグネシウムなどが濃縮され、結晶化しやすくなるので、水分補給は必要です。
そこで、お茶代わりとして結石に良い薬草茶:裏白樫(ウラジロガシ)と、連銭草(レンセンソウ)の2種類をご紹介いたしましょう。
裏白樫(ウラジロガシ)は、コナラ属ブナ科の常緑高木の裏白樫の葉っぱや小枝を用います。名前どおりの裏が白い葉です。
民間薬として腎結石・尿路結石・胆石にお茶のように煎じて用います。
似たような名前で、正月のしめ飾りや鏡餅に用いる裏白(ウラジロ)は、ウラジロ属ウラジロ科の植物になるので別の種類になります。
次にご紹介する連銭草(レンセンソウ)は、シソ科の植物で、別名をカキドウシとも呼ばれています。
こちらも尿路結石に用いる他に胆石や黄疸・糖尿病・腎炎などに用います。
この2種類を一緒に煎じて、水分補給としてお飲み下さい。
お値段は裏白樫(ウラジロガシ)は500g入り約45日分で2.590円
連銭草(レンセンソウ)は500g入り約45日分で3.360円です。
阪本漢方堂では、尿路結石お悩みの方の相談を受け付けています。
みなさんの周りでお困りの方がいらっしゃいましたら、是非教えてあげて下さいね。
相談の出来る薬局 阪本漢方堂
表示価格:令和6年10月現在税込価格
*1腎砂(じんさ) *2シスチン酸 *3高尿酸血症 *4シスチン結石
*5リン酸マグネシウムアンモニウム結石