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皆さん、おはようございます。
今回は下痢・軟便のご相談でお越しの60歳前後の男性のお話しです。
「お腹に効く漢方薬、いいものありますか?」と話しながら入って来られました。
更に詳しくお尋ねすると、小便の回数と同じくらい大きい方も行きたくなる。
実際少量ずつ軟便状態でトイレに通われるとのこと。
排便の後に「まだお腹に便が残る感じ(残便感)」は、無いとのことです。
「整腸剤は続けているが一向に良くならない。整腸剤以外には飲んでいる薬は無い。」とのこと。
そこで私は晩酌、夜のお付き合い(飲酒)が多いのではと考えました。
お伺いすると、毎晩ビールを中心に日本酒も飲む。焼酎は苦手。
日本酒は冬場には熱燗にするが無濾過原酒や純米酒など冷やした状態で召し上がることが多いとのこと。
私も晩酌するので分ります!お造りや湯葉、豆腐料理をあてにビールや冷酒でぐびぐび、プは~最高です。
お料理屋さんで食事をする時などは途中で味噌汁や貝の澄まし汁など出してもらうと、旨いだけでなく、胃の辺りがじわじわと温まることを思い出しました。
色々と会話を重ねる中で、この男性には普段のお茶代わりに試せるお茶タイプをご紹介しました。
それは日本で古くから用いられてきた薬草、日本三大和薬の一つ、ゲンノショウコです。
ゲンノショウコはフウロソウ科の多年草(たねんそう)で、別名を玄草(げんそう)とも呼ばれ、野原にもよく自然に生えています。
胃腸の働きを整えて、下痢軟便から便秘まで役立ちます。
「あれ?反対の働きをするの?」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
下痢軟便でお悩みの方は、土瓶で煮出す場合半分の水の量になるまで長い目に時間を掛けに出します。
逆に便秘気味の方は煎じる時間を短い目にします。
ところでゲンノショウコは日本三大和薬の一つと紹介しましたが、残り二つは何でしょうか?
答えはドクダミとセンブリです。ドクダミは別名ジュウヤクとも呼ばれ毒下しで解毒や利尿、腫れを抑える働きが有名で、こちらも繁殖力が旺盛で自然に生えています。
阪本漢方堂では古くから普段のお茶代わりとして、ゲンノショウコとドクダミ(ジュウヤク)、それに整腸作用のあるハブ茶の組み合わせで購入される方が多くいらっしゃいます。
各御家庭に合った配合量で、毎日快便、手足顔のむくみもなく、解毒の働きを助ける健康茶として役立てて頂いています。
しかし土瓶で煮出すのは面倒!
と思われる方には、ゲンノショウコが入ったこちらも昔から有名な和漢薬:陀羅尼助丸をお勧めします。
本日お越しの女性の方は「京都でなかなか売っている所が分からなくて~阪本漢方堂の表のショーウィンドーに飾ってあったからお店に入ったの~」と云ってお越し頂きました。
改めて陀羅尼助丸をご紹介いたします。
直径3mm位の小さな黒い粒で、飲まれる方の年齢によって1回に10粒や20粒30粒と加減して飲むもので、
ダラスケと呼んでおられる方も多いのではないでしょうか?
関西地方の家庭の常備薬として、大峰山のお土産としても有名です。
実は陀羅尼助丸(ダラニスケガン)も★★★(どこどこ)の陀羅尼助丸と云うように幾種類かあり、それによって配合される生薬の組合せも異なってきます。
その中で阪本漢方堂が気に入って仕入れていますのは、大峰山陀羅尼助丸です。
配合されている薬草は、ミカン科のキハダ・生薬名は黄柏(オウバク)、ショウガ科のガジュツ、そして本日取り上げているゲンノショウコから作られています。
これらの生薬が配合されました大峰山のダラスケ・陀羅尼助丸は次のような方におすすめです。
・食欲不振(食欲減退) ・胃部腹部膨満感
・消化不良 ・胃弱
・食べ過ぎ ・飲み過ぎ
・胸やけ ・胃もたれ
・胸のつかえ ・吐き気
・便通を整える整腸 ・軟便
・便秘
によく効きます。
お徳用の瓶入りで、添付されているサジですくうタイプと、持ち運びに便利で30粒数える必要の無い便利な分包タイプがございます。
ちなみにお値段は徳用の瓶入り3200粒入り 2700円(税込)
冷たいビールやお酒を頂くお父さん、ついつい食べ過ぎるお母さん、お腹が弱くプレッシャーが掛かると便がゆるくなるお孫さん等が、
皆さんの周りにいらっしゃいましたら、是非教えてあげて下さいね。
阪本漢方堂