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皆さん、おはようございます。京都・四条新京極入り口の阪本漢方堂です。
今年最後の回になりました。
本年は地元京都のお客様や近隣の滋賀県・大阪府・奈良県・兵庫県のお客様をはじめ、遠くは、関東は勿論、北は北海道や南は九州にお住まいの方など遠方のお客様も、阪本漢方堂薬局を御利用頂きましてありがとうございます。
さてお正月と云えば初詣。
阪本漢方堂本店の氏神さんは八坂神社で、お店の有る四条通新京極の入口から、四条通りを東の方向へ真っすぐ行った所に八坂神社がございます。八坂神社の「白朮(おけら)参り」は有名です。
今朝は、この「白朮(おけら)参り」にちなんだ話題です。
これは「白朮祭(おけらさい)」と云いまして、大晦日から元旦早朝まで一晩中焚かれた灯籠から火縄に火を移し、
自宅に帰るまで消えないようにクルクル廻し、雑煮を作るのに火だねとして用います。
昔の習わしを思い、元旦に初めて火を付ける際に、私の子供の頃は我が家でも、そうっと台所のガスコンロに近づけ使っていました。
さて「白朮(おけら)参り」のオケラですが、これはキク科の多年草の植物です。
実は漢方の世界でもよく用います。この番組で何度かご紹介したことがございますが、
生薬名を白朮(びゃくじゅつ)と云います。
用いる所は根っこの部分・根茎を使います。
日本産のオケラの根茎を和白朮(わびゃくじゅつ)、中国産は唐白朮(からびゃくじゅつ)と云います。
働きとしては、利尿・血糖を下げる・抗腫瘍・抗炎症の作用があります。
漢方では眩暈(めまい)やむくみ・胃腸の弱い方や下痢する方・疲れやすい方に用います。
では具体的にどのような漢方に配合されているのかをご紹介致しましょう。
代表的な漢方処方として苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)に配合されています。
配合されるのは、このキク科の白朮(おけら・ビャクジュツ)の他に、
シナモンやサルノコシカケ科の茯苓(ぶくりょう)、
マメ科の甘草(かんぞう)など4
種類の生薬が配合されています。
今年も眩暈(めまい)などでご相談に来られる方が多かったのですが、
起き上がった時や、頭を動かした時に発生する眩暈、立ち眩みタイプに用います。
また特徴として胃に水が溜まっているようなタイプの方、胃がチャポチャポするとおっしゃる場合にも使用を考えます。
ラジオをお聞きの皆さんの周りに眩暈でお悩みの方、
例えば寝床に入ると天井が回る眩暈や、前後左右に揺れるような眩暈、
雲の上を歩いているような、地に足がついていないようなフワフワ感の眩暈など、
お悩みの方がいらっしゃいましたら、阪本漢方堂を是非教えてあげて下さいね。
最後に年末年始の営業のお知らせです。
年内の営業、四条通新京極入口の本店は、本日夕方5時までです。
四条通新京極入口の本店の年始営業開始は1月4日(金)から。
また、千本通一条上る西側の西陣千本店の年始営業開始も、1月4日(金)からとなります。
それでは皆様、改めまして
新年を迎えましても阪本漢方堂は、ご縁のあった皆様とそのご家族の方々の心と身体の健康にたずさわり、
人生の量(ボリューム)である平均寿命を延ばすだけでなく、
人生の質(クォリティ)である健康寿命を延ばす面で、お役に立てるように努力してまいります。
よろしくお願い申し上げます。
阪本漢方堂