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「春の七草 七草粥 芹(せり)と漢方薬」

皆さん、おはようございます。京都・四条新京極入り口の阪本漢方堂です。

皆さん、七草粥の準備なさっていますか?

今朝は七草の一つセリについて取り上げてみましょう。

セリの料理で記憶に残っているのは秋田のきりたんぽ鍋を食べた時で、

歯応えのある鶏肉と牛蒡のささがき、そしてセリの香りとシャキシャキ感が旨かったと思い出します。

 

漢方では芹(セリ)は涼性と云いまして少し体を冷やすグループに捉え、

身体にこもった余分な熱を収める働きがあると考えます。

それゆえイライラ・起こりっぽい方で顔が赤く血圧が高い方の場合は体の余分な熱を冷ましてくれるので良い食材でしょう。

生で食べたり、しぼり汁を飲んだりするのも一つです。

漢方の考え方の一つに身体を温める食材や薬草、

身体を冷やす食材や薬草、

中間に位置するものなどに分類して考え、

お一人お一人のタイプによって体を温める方向性の組み合わせを考えたりしていく点が、大変興味深いところです。

芹(セリ)は高血圧だけでなく利尿・発汗の働きや、高脂血症、肝機能を整える働きがあり、

年末年始の暴飲暴食で疲れた胃腸や肝臓をいたわるお粥の七草の1つとして入っている意味が分かります。

 

ところで芹(セリ)はせり科の植物になるのですが、普段私たちが食べるお野菜にもせり科の仲間が多いことご存知ですか?

セリ科だから名前が近いセロリ、パセリ。他には何が挙げられるのでしょうか?

ミツバ、明日葉、ニンジンも同じセリ科の野菜ですし、ハーブの仲間ではフェンネル、コリアンダー(パクチー)、なども挙げることが出来ます。結構ありますね~。

ちなみにフェンネルは漢方では生薬名を茴香(ウィキョウ)又は小茴香(ショウウィキョウ)と呼びます。

それと野菜の人参はせり科ですが、薬用の人参はウコギ科の植物で別物になります。

 

さて漢方薬の原料生薬では、せり科の植物はあるのでしょうか?

使われることの多い当帰(トウキ)・ 川芎(センキュウ)のうち当帰を御紹介致しましょう。

まずセリ科の多年草である当帰、こちらは奈良県吉野を中心に栽培されている大和当帰、別名は大深当帰(オオブカトウキ)と、北海道を中心に栽培されている北海当帰(ホッカイトウキ)が有ります。

その他にも日本の種を中国で栽培しているものもあります。

この当帰の働きとしては、

身体を温め、血を補い、血の巡りを良くし、血の巡りが悪くて部分的に不足する栄養を運ぶ働きを改善してくれます。

 

もう少し具体的にイメージして頂くなら、

30歳代から50歳代の女性の方で、

手足が冷えて、脹脛(ふくらはぎ)は勿論、足の指や土踏まずのようなところがつるような方や、

女性の特有なお悩み、生理痛が重い、月経量が多くクラクラ貧血のようなしんどさに襲われる、排卵の頃・生理前になるとちょっとしたことでもイライラしてしまう場合に。

そして女性だけでなく男性の更年期に当たる方で、

肩こりや頭痛、頭が重い(頭重)、めまい、耳鳴り等、更年期障害かと思われる症状など現れる場合、

漢方では血の巡りが悪さの原因していないのか?

冷えや元気(エネルギー)の不足、血の不足が背景に無いか?

など考えていきます。

その際に当帰の配合を考え、簡単に飲むことの出来る顆粒タイプや本格的な煎じるタイプで調合します。

その他にも手間のかからない出来上がったシロップタイプの液剤1か月分5千円台で取り扱っています。

ご遠方の方でお越しになれない方には、電話で相談を致しまして、着払い便にてお送りも出来ます。

一年の始まりに当たり、不調を感じなく肉体的にもメンタル的にも気持ちよく毎日を過ごせるよう阪本漢方堂はお役に立ちたいと考えています。

 

皆さんの周りに手足の冷え、お腹・腰の冷えや、肩こり首凝り、腰の痛み、耳鳴り、めまいに関するトラブルの30歳代から50歳代のお悩みの方がいらっしゃいましたら、阪本漢方堂を是非教えてあげてくださいね。

 

 

阪本漢方堂

 

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