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皆さん、おはようございます。京都・四条新京極入り口の阪本漢方堂です。
「こたつでミカン!」の季節になりました。この冬も家族・親戚や友人と集まった際にも皆で召し上がっているのでないでしょうか?
私が子供の頃、好きなジュースはミカンジュースだったのでよく飲んだように記憶しています。
さて今朝はミカンについて取り上げてみましょう。
原稿を作るにあたり、ミカンの種類や出回る時期を調べていたのですが、収穫の時期によってミカンの名前が異なること、皆さんご存知でしたか?
また漢字の読み方がちょっと難しいのです。
出荷ピーク(*1)が10月ピークのものが「極早生」と書いて「ごくわせ」、
11月ピークのものが「早生」と書いて「わせ」、
12月ピークのものが「中生」と書いて「なかて」、
1月ピークのものが「晩生」と書いて「おくて」と変わります。
その他にもハウスミカンも出回っています。
ではミカンの栄養成分を見てみましょう。
実の果肉にはクエン酸、
それに何と言ってもビタミンCが豊富なこと。
次に袋に多く含まれる食物繊維。
ついつい食べる際に皮についている白い筋、私の姪っ子はミカンが苦手な理由として、袋や白い筋が口に残るから嫌と言います。
しかしここにも栄養成分ヘスペリジンが袋と同様に含まれています。
この成分はポリフェノールの1種なので抗酸化の働きや、
毛細血管を強くし高血圧の予防や中性脂肪を減らす働きがあります。
漢方薬ではミカンは活躍しているのでしょうか?
漢方では温州ミカンの熟した皮(果皮)を乾燥させたものを陳皮(ちんぴ)と呼んで用います。
気の巡りを良くして、胃腸の働きを整えてくれて、胸のつかえや吐き気、食欲低下にも用います。
その他に胃腸や肺呼吸器系の余分な水分(例えば痰)を取り除いてくれます。
1種類で用いるより、複数の生薬と組み合わせて用い、効能は組み合わせによって変わってきます。
また近年では、陳皮に認知症を抑えるノビレチンと呼ばれる成分について論文が発表されており、
特定のミカンにこの成分が多く含まれており一般用医薬品として流通しています。(*2)
またこの成分はミカン以外にも柑橘類のなかでもポンカン、それにシークワーサーに多く含まれている点で話題です。
飲むだけでなく、お風呂に入れて入浴剤代わりとしても楽しめます。
その場合、ご家庭で食べたミカンの皮を捨てずに布袋に入れて用いる方法と、
これからより寒くなり手足や腰が冷えてくる方、
いつもより首や肩・それに肩甲骨辺りのコリが気になる方、
お風呂上がりの湯冷めしやすい方などには一緒に乾燥させたヨモギと組み合わせるといいでしょう。
阪本漢方堂で取り扱っているヨモギは国内産でそもそも、煎じ薬を調合する原料として用意しているのですが、
スーパー銭湯やヨモギ蒸しのお店の方も定期的に買いに来ていただける品質の良さが売りです。
もしご家庭でミカン風呂なさる場合は国内産の乾燥ヨモギの併用もおすすめです。
冬場冷えた身体をお風呂で温め、湯冷めしない様にする為にも、試してみられませんか?
阪本漢方堂では、ミカンの皮やヨモギを配合したオリジナル入浴剤「あったかお風呂」をご用意しています。
実際には「あったかお風呂」単品売りではなく、「つるりんお風呂」「リフレッシュお風呂」の3種類組み合わせた
阪本漢方堂オリジナル入浴剤「ゆ」3包入り(税込)600円を取り扱っています。
皆さんの周りにいらっしゃる次のような方に、湯冷めしやすい方や冷える方には「あったかお風呂」を、
肌が乾燥する方には「つるりんお風呂」を、首や肩・心まで緊張して凝っている方は「リフレッシュお風呂」を、是非教えてあげて下さいね
阪本漢方堂