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皆さん、おはようございます。
京都・四条新京極入り口の阪本漢方堂です。
今朝は「打撲 打ち身」について取り上げてみましょう。
「漢方相談薬局なのに打撲や打ち身の相談出来るの?」と思われた方、いらっしゃいませんか?
実はこの一週間にお二人の方が、お顔を腫らした状態で、お越しになられました。
お一人は通勤の際、バスから降りて車道と歩道との縁石につまずいて、
大きいカバンを持っておられたので腰やお腹はかばうことができましたが、顔と肩を打たれました。
右目の上の瞼から右目下、頬にかけて黄色く腫れた個所と皮下出血で黒くなっている箇所が痛々しく感じました。
もう一人の方は80歳代の方で、考え事をしながら歩いていたからなのか単に見えていなかったのかわかりませんが、
歩いていて電柱にぶつかりおでこから、瞼、頬とお顔半分が腫れあがっておられました。
お二人とも幸いなことに、骨折もなく目(眼球)も大丈夫とのことでした。
しかし、お顔で目立つ場所なので会う人会う人に「どうしたの?大丈夫?」と云われることが多いのと、おっしゃっていました。
私達もいつ同じように転んだり、ぶつけてしまったりするかもわかりません。
漢方で打撲を少しでも早く、きれいに治す方法はないのでしょうか?
外側から貼るタイプ1つと、飲むタイプ2つご紹介しましょう。
最初は、お正月の栗きんとんを作る際の食紅として使用するクチナシの実の粉末です。
鶏の卵の白身と小麦粉を加えて、
耳たぶの硬さ弱位に練ってガーゼに塗り湿布として用います。
主に打撲や捻挫に用います。
また食紅として用いるくらいなので肌は少し黄色くなります。
次に飲むタイプ1つ目は、治打撲一方(ちだぼくいっぽう)をご紹介しましょう。
処方名からして、「治す」の治(ち)に打撲と書いて、治打撲一方。
効能効果も、打撲による腫れ、および痛みです。
書籍には「ある大学の柔道部員全員が愛用者だと云う薬局もあるほどの卓効」と記載されています。(*1)
配合されているのはスイレン科の川骨(せんこつ)、
ブナ科のクヌギの樹皮の樸樕(ぼくそく)をはじめ7種類の生薬が配合されております。
最後の飲むタイプ2つ目は、接骨木です。
スイカズラ科の落葉低木ニワトコの茎を用います。
関節の痛み、筋肉の痛み、打撲、それに骨折などに、煎じたお茶を飲みます。
また煎じて煮出したお茶を飲むだけでなく、
お風呂に入れてリウマチや神経痛の痛みに入浴剤として用います。
もし打撲を患った場合、その後の治り方が人によって違います。特にお顔だと目立つ場所なので早く治したいものです。
年齢や普段の食生活での身体を造る材料・栄養をちゃんと取れているかによっても、また関連して本来私達の身体に備わっている自然治癒力の充実具合でも治るスピードは違ってきます。
このことは骨折した場合でも、手術をした後の治り具合も同じだと云えます。
骨折や打撲は突然のことなので仕方ないことですが、前もって予定がわかる手術の場合は、術後の回復を良くするために、ご提案出来ることがあると思われます。
ラジオをお聞きの皆さんの周りの方で手術を予定される方がいらっしゃいましたら、阪本漢方堂を教えてあげて下さいね。
阪本漢方堂
(*1) 「漢方212方の使い方」埴岡博著 発行株式会社じほう