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おはようございます。
京都市四条新京極入り口の阪本漢方堂です。
今朝は旨いもん系の話題からイカ(烏賊)の話からはじめましょう。
先日のテレビでも北海道は函館のイカの特集で漁協組合の奥さんのお家で、地元の方が良く召し上がるイカ料理の紹介番組を見ました。海水と空気でパンパンにしたビニール袋に入れ宅配便で生きたまま送ってくれる業者もいるとのことを知り、便利になったもんだと関心致しました。
阪本漢方堂の本店のある四条界隈のデパ地下でも季節によって、魚売り場に並ぶイカの種類が変わります。剣先イカ、スルメイカ、アオリイカ(水イカ)、コウイカ、赤いかなど、
よく考えるとホタルイカをはじめイカの種類は豊富ですね。
その中でも春先から並ぶホタルイカは、富山湾でホタルイカ漁の体験が報じられているのに接すると一度体験してみたいと憧れてしまいます。
現実は憧れだけで体験したことはなく、もっぱら食べる専門です。
ホタルイカは酢味噌や土佐醤油のジュレ掛けで食べたり、菜の花と一緒にパスタにしたりと美味しいですよね。あと干物にしたホタルイカをライターで炙ると日本酒がすすみます。
さてイカは漢方でも用いられているのでしょうか?またどのような栄養があるのでしょうか?見ていきましょう。
皆さんは漢方でもイカを用いることご存知でしたか?
使用する部分はイカの胴体?それとも10本の足?それともイカ墨の所でしょうか?
答えは、コウイカ科のコウイカの紡錘形の甲の部分です。
生薬名イカと骨と書いて烏賊骨(うぞくこつ・うぞっこつ)と呼び、又別名として海螵蛸(カイヒョウショウ)と呼んで用います。
これを薬研(やげん)でこすると綺麗な白い粉になります。
炭酸カルシウムやリン酸カルシウム、リン酸マグネシウムなどが含まれております。
使用する目的として、胃・十二指腸潰瘍や鼻血・血便などの止血やおりものにと幅広く用いられます。
またドラマ「華岡青洲の妻」でも有名な華岡青洲は漢方医学と蘭方医学を学び江戸時代に活躍し、全身麻酔を用いて乳がんの手術をしたことで有名なお医者さんですが、彼が用いたとされる青蛇膏(せいじゃこう)と云う軟膏(*1)に、イカの甲である烏賊骨(うぞくこつ・うぞっこつ)が原料として配合されていたと、書物「春林軒膏方便覧(しゅんりんけんこうほうべんらん)」に有ります。
では次に栄養面ではどのようにいいのでしょうか?
まず言えることは、低脂肪、低カロリー、良質のタンパク質が含まれている点です。
次に言えることは何といっても、タウリンの多さでしょう。
アミノ酸の仲間であるタウリン自体の働きは、肝臓の解毒機能を高める働きや、血圧を正常に保ち高い血圧を下げる働き、血液中のコレステロールや中性脂肪の増加を抑える働きがあります。
タウリンは市販の滋養強壮・栄養ドリンク剤にも配合されており、以前はテレビでタウリン1000mg配合とCMを見かけましたが、
現在阪本漢方堂で取り扱いの滋養強壮&栄養ドリンクのアスキットⅮにはタウリン3000mg配合が特徴になっています。
この夏の厳しい暑さで食欲が落ちていると感じる方、消化吸収の働きが悪くなっているのでは?と思う方、病後の体力低下を予防したい方、夏の疲れが残っていると感じる方に、おすすめのドリンク剤です。
ちなみにお値段は1本100ml税別300円です。
食べておいしいイカは、身体にもよく、漢方でも役立っています。
皆さんの周りに、夏の疲れが残っていると感じる方、胃腸の調子がすぐれない方(食欲に波がある、空腹感を感じないことがある、胃が重く存在感がある、ゲップがよく出る、逆流するような喉に不快感がある、胃の痛み・もたれがある)などの方がいらっしゃいましたら、是非阪本漢方堂を教えてあげて下さいね。
阪本漢方堂
(*1)青陀膏(烏賊骨、乳香、緑青、枯礬、丹礬、黄蝋、松脂、麻油、酢)
左突膏(瀝青、黄蝋、豚脂、ゴマ油)
青蛇膏と左突膏を各等分に混合したものを破敵膏(はてきこう)