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皆さん、おはようございます。
京都市四条新京極入りの阪本漢方堂です。
漢方薬の原料に用いるものは、薬草のイメージが強いのではないでしょうか?
実際その通りで、草根木皮(そうこんもくひ)と云いまして、草や葉っぱ、木の皮(樹皮)や木の実など植物性の原料生薬が圧倒的に多いのです。
次に多いのは動物性生薬。「阪本の赤まむし」でお馴染みの阪本漢方堂の得意とするマムシをはじめスッポンや鹿の角の鹿茸(ろくじょう)、熊のキモ(熊胆:ゆうたん)、牛からとれる牛黄(ごおう)、セミの抜け殻(蝉退:せんたい)など動物性の原料生薬です。
そして本日ご紹介するのは鉱物。石膏や滑石など有りますが、本日は「磁石(じしゃく、じせき)」について取り上げてみましょう。
磁石と云うと子供の頃に、砂場で砂鉄が集まるかの実験をしていた磁石です。
先生に言われた通りに磁石をビニール袋に入れずに砂場に持っていき直接砂鉄が付いてしまい、取ることが出来なくて困った思い出をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?私はそのようにビニール袋に入れずにやってしまったこと記憶しています。
さて磁石(じしゃく)は天然の鉱物:磁鉄鉱、別名マグネタイトで、
漢方医学では五臓六腑で云う「肝」「腎」系の働きを補い、不安感や、イライラしてじっとしていられない状態を安定させたり、咳を止めたりする働き、不眠、高血圧に用いるとされています。
現在、阪本漢方堂で取り扱いの漢方薬の中から、ひとつご耳鳴丸(ジメイガン)紹介しましょう。
漢字で書くと、「耳鳴り」と丸薬の「丸」と書いて「みみなりがん」ではなく、耳鳴丸(ジメイガン)といいます。
配合されますのは、本日紹介の磁石をはじめ、せり科の柴胡(さいこ)、山芋である山薬(さんやく)、ボタン科の牡丹皮(ぼたんぴ)、サルノコシカケ科の茯苓(ぶくりょう)、ゴマノハグサ科の地黄(じおう)、ミズキ科の山茱萸(さんしゅゆ)、水中に生えるオモダカ科の沢瀉(たくしゃ)など8種類の生薬が配合された耳鳴りの漢方薬です。
漢方医学の考え方では耳:聴覚に関しては「腎」系の働きに密接に関係しており、西洋医学で云う泌尿器系だけでなく、免疫系や内分泌系の機能低下に伴う状態の中で起きた耳鳴りの改善に用います。
耳鳴りでお悩みの方の相談をお聞きしていますと、人によって耳鳴りの音の質や音量、鳴っている場所が違うのです。
例えば耳鳴りの音の種類では、「キーン」と云う高音の金属音や、「ジージー」と蝉の鳴き声や、冷蔵庫のコンデンサーのような低温の「ブー」と云うような音が聞こえ場合や、一番気の毒だと私が感じた方は、夜中目を覚ますとオーケストラのシンバルの音が鳴り響き寝られないとう状態でした。
また耳鳴りの感じる場所も、耳の中で鳴っている方や、耳の外側(耳たぶの上や後ろ側)、それに耳ではなく頭の中で鳴っているように聞こえる方など様々です。
それ故に「耳鳴だから、ハイこれ。この漢方薬」ではなくて、いつ頃から、どのような耳鳴りなのか、今までの治療法はどのようになさっていたのか?など、阪本漢方堂では詳しくお伺いしてから提案するようにしています。
本日ご紹介の耳鳴丸(ジメイガン)は、飲み易い小さな黒い粒の丸薬タイプ、20日分で税込み4950円です。
それ以外の耳鳴りの漢方薬は他にもまだ有りまして、錠剤タイプや液剤タイプなど
5~6千円代からご用意出来ます。
今まで、健康食品を試された方、色々と試したが良くならなかった方などいらっしゃいましたら是非ご相談下さいませ。
あなたに合った漢方薬が見つかるかもしれません。
明後日は3月3日、耳の日です。
皆さんの周りに、耳鳴りをはじめ、耳のつまった感じや耳のこもった感じ、それに中耳炎など耳のお悩みの方がいらっしゃいましたら、阪本漢方堂を是非教えてあげて下さいね。
(アナウンス)西陣千本店営業日の変更のお知らせ
西陣千本店の営業は毎週火曜水曜金曜土曜日の朝10時から夕方5時までです。
四条新京極本店は今月は休みなく朝10時から夜7時まで、本日も営業しています。
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