お電話でのお問い合わせ075-221-6323
皆さん、おはようございます。
京都市四条新京極入りの阪本漢方堂です。
今朝は結石の中でも腎臓から尿管、膀胱、尿道に出来た石、
尿路結石について取り上げてみましょう。
皆様の家庭や職場でも結石を持っている方の話を聞かれることもあると思います。
人によって、救急車のお世話になるくらい痛みがひどくなる場合がある尿路結石。
そもそも尿路とは腎臓の腎盂(じんう)から、尿管があって、膀胱につながり尿道までの道のりです。
結石の出来る場所で呼び名が変わり、腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石と呼ばれています。
強い痛みや血尿が出るパターンを見てみましょう。腎臓の出口や次に続く尿管の場所です。背中や腰、脇腹、下腹部などに痛みが出易くなります。
結石、石にも種類が有ります。その中でもシュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムなどのカルシウム結石が全体の9割前後をしめます。
ではカルシウムを普段の食事でとってはいけないのでしょうか?
確かに以前はカルシウムをとると結石、石が出来ると云われていました。
しかし現在の考え方は逆で、普段の食生活でカルシウムの摂取量が減り、血液中のカルシウムが少なくなると、私達の身体は骨からカルシウムを溶かして補おうとします。
いい塩梅に補えれば良いのですが、必要以上に溶け出たカルシウムが血液中だけでなく、尿の中にも過剰になることで石が出来やすくなる、一見矛盾したような、逆説的な考え方、カルシウムパラドックスからきています。
またシュウ酸とカルシウムは仲良しで、手をつないで結合しやすい性質があります。
結石、石を予防するには、尿の中のシュウ酸の量を減らすのも一つの方法です。
つまりシュウ酸の多い食べ物や飲み物を控えるか、又は一緒にカルシウムを食べることで腸の中でシュウ酸とカルシウムは結合し、大便としてほかす(排泄する)ので予防につながります。
ちなみにシュウ酸を多く含む食べ物、飲み物は、ほうれん草、タケノコ、チョコレート、コーヒー、紅茶、抹茶など挙げられます。
工夫出来る方法として、ほうれん草を食べる時は茹でて、ギュッと絞り茹で汁を捨てる調理法「おひたし」にして頂くと、生ほうれん草のサラダよりシュウ酸をぐんと減らすことが出来ます。
また普段の食生活で、脂肪を過剰に取っていると、腸管内の脂肪酸とカルシウムが結合して、シュウ酸と結合するカルシウムの量が減り、腸管からシュウ酸の吸収が増えてしまうことが考えられます。
尿路結石は繰り返しやすいと云われています。食生活の見直しは大切です。
それともう一つ。水分不足(慢性的な脱水状態を含む)の状態で、結石は起こり易いのです。
先に紹介しました「一日に何倍もコーヒーや紅茶を飲んでいるから大丈夫。人によっては毎晩晩酌で缶ビール1リットル以上飲んでいるから大丈夫」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、それではダメです。
ここで尿路結石に良いお茶を紹介致しましょう。
それはブナ科の常緑高木のウラジロガシのお茶です。
医療現場でもこのウラジロガシのエキスから作られたお薬が承認され使われております。(*1)
京都市は北山の京都府立植物園で、見ることが出来ます。植物園にお出掛けの際は是非思い出してくださいね。
普段のお茶代わりにウラジロガシ単独でもいいですし、他の気になる症状血糖値の高い方ならこの薬草茶と、中性脂肪コレステロールが気になる方にはこの薬草、靴下の跡がついたり、朝起きた時に手がこわばったりするなど、むくみが気になる方はこの薬草茶と組み合わせてみられてはどうか?など、個別対応のご相談が阪本漢方堂では出来るのです。
ちなみに阪本漢方堂が取り扱っているウラジロガシは国内産で500g約2ヶ月目安で(税込)2160円です。
皆さんの周りに、尿路結石や腎臓病、むくみ等でお悩みの方がいらっしゃいましたら、是非阪本漢方堂を教えてあげて下さいね。
相談の出来る薬局 阪本漢方堂
*1 ウロカルン錠