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皆さん、おはようございます。
京都市四条新京極入り口の阪本漢方堂です。
先月末から続けていますリスナープレゼント和漢ドリンクAngelicaの服用体験のお葉書のリクエストから、今朝は「夏バテ防止 熱中症対策 漢方」について取り上げてみましょう。
先週月曜日、京都市中京区で38.7℃を、また20日(木)も38.3℃を観測しました。(京都地方気象台発表)
この一週間は各地で体温を超える危険な暑さが続きました。
皆さんそのような中、食欲や睡眠に影響出ていませんか?
阪本漢方堂にお越しのお馴染みさんも、夜寝ていてもクーラーのタイマーが切れて汗をかいて目が醒める、朝起きても十分寝たぞ!と云う気持ちになれず、疲れが残ると云われる方もいらっしゃいます。
報道を見ていましても、自宅の敷地内にいて熱中症で救急搬送されている事例も多く、
消防庁はこまめな水分補給と適切なエアコン使用、屋外で人と離れている時はマスクをはずすなどの、対策を呼び掛けています。
ご高齢の方には寒さに対し敏感な方もおられますので、自宅でもエアコンの温度設定を少し高めにし、扇風機の風邪は直接身体にあてず、天井に向けて使用し、用心なさってくださいね。
さて漢方で何か夏バテ防止や熱中症対策に出来るものはないのでしょうか?
「枇杷の葉」と漢方処方「竹葉石膏湯(ちくようせっこうとう)」の2つをご紹介致しましょう。
まずはこまめな水分補給として、枇杷の葉のお茶をお勧めします。
枇杷はバラ科のビワ属に分類され、実はビワ特有のほんのりした甘さが美味しく、そのまま食べたり、種ごとホワイトリカーに漬けたり果実酒としても美味しく頂けますね。
漢方でも用いるのは葉で、江戸時代から明治にかけて、夏負け、暑気払いの妙薬として枇杷の葉を中心にシナモンやショウガ科のガジュツなど幾種類かの薬草をブレンドしたお茶「枇杷葉湯(びわようとう)」が、街角で売られており、その売り歩く声が夏の風物詩になっていたとのこと。
しかし今回は枇杷の葉単独で煮出して飲むか、ミカンの皮(生薬名を陳皮)や紫蘇の葉(生薬名を蘇葉)と組み合わせて飲まれるのもおすすめです。
また汗疹には桃の葉のお風呂、沐浴も有名ですが、今の暑い季節、汗疹(あせも)・湿疹などの皮膚のトラブルの方に、入浴剤代わりとしてお風呂に枇杷の葉の煎じた液を入れて用いる方法もございます。
阪本漢方堂では、輸入物ではなく国内産の枇杷の葉(500g入りで2160円)を取り扱っています。
詳しい使い方はお問い合わせください。
二つ目にご紹介する漢方薬は、軽い熱中症に役立つ竹葉石膏湯(ちくようせっこうとう)を御紹介しましょう。
竹葉(ちくよう)とは竹の葉と書き、石膏は鉱物の石膏と書きます。
漢方薬は葉っぱや根っこ茎、木の実など植物性の原料生薬をイメージされる方が多いのですが、石(鉱物)を原料生薬とした漢方薬も有るのです。
石膏のイメージは皆さんいかがですか?
石で硬い、石膏像の小便小僧、家を作るときの石膏ボード、骨折した時のギプスなどでしょうか?
石膏の働きの一つに、炎症や熱性の疾患に用いる、清熱薬(せいねつやく)と云いまして、炎症や余分な熱を冷ましてくれます。
本日取り上げましたこの竹葉石膏湯には、熱中症に伴って身体にこもった余分な熱を取り去ってくれる働きの竹葉や石膏が配合されており、軽い熱中症に用います。
屋外での運動やお仕事、湿度の高い屋内での作業で、少し熱中症まずいなと感じた時に、早い目に用いて下さい。
救急車のお世話にならなくて済むように、予防並びに早い目の手当くださいね。
最後に阪本漢方堂では、季節に合わせ、またそれぞれのご家庭に合わせた薬草茶、健康茶の提案をしています。夏バテ防止、汗疹(あせも)対策のお茶をはじめ、糖尿病の家系の場合には糖尿対策のお茶を、石(結石)が出来やすい家系の場合には結石の予防の健康茶など、ご自宅にお送りも出来ますので、お気軽にご相談くださいね。
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