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皆さんおはようございます。
京都の阪本漢方堂です。
早いもので今年も残り約10日となりました。
時節柄、年末年始の帰省を取りやめている方も多いと思われます。
当たり前のように里帰りが出来、孫の顔を見せたり、親兄弟、甥や姪達と集えたりする状態、古くからの友人たちとの食事会が出来る状態と云うのは、当たり前ではなくとてもありがたいことなのだと、私自身感じています。
さてお正月を迎えるにあたり、今のうちに忘れずにご用意を頂きたいのが「お屠蘇」です。
各々離れてスマホやパソコンのテレビ電話を通じて、新年のお祝いの乾杯を「お屠蘇」でなさってみられませんか?
例年用いていない方も、初チャレンジしてみられませんか?既に店頭にはお屠蘇を求めにお越し頂いています。
今朝の話題は、新年を祝う「お屠蘇」です。
地域によってはお屠蘇と呼ばず、屠蘇散と呼ぶ所もあります。
屠蘇散を漬けないで日本酒や味醂を「お屠蘇」と称して頂く所もございます。
小さな子供さん、お孫さんのいるご家庭は特に、日本の伝統や風習を肌身で感じて頂ける機会ではないでしょうか?
昔から伝わるおめでたい習慣ゆえ、普段離れて暮らす家族と一緒に新年をお祝いするにあたり、おせち料理を召し上がる前の乾杯に、本物のお屠蘇を試してみられませんか?
さて、お屠蘇の始まりは、どの様なものだったのでしょうか?
日本書紀倭(ヤマト)故事によると・・・・
昔々、嵯峨天皇の御代弘仁年かん(ミヨコウイジンネンカン)に唐(カラ)の
蘇明(ソウメイ)という人が唐の遣いとして、来朝のみぎり絹の袋に入れた屠蘇散と
称する薬を献上しました。
天皇は元旦より三が日、清涼殿の東(アズマ)ひさしに出御(シュツギョウ)され
四方拝(ハイ)の儀式の後、お神酒にお屠蘇を浸して用いられたのが始まりだそうです。
その後、国民もこれにならって正月三が日の儀式として屠蘇を用いるようになりました。
つまり平安時代の日本に伝わり、鎌倉・室町・戦国・江戸・明治・大正・昭和、平成
今の令和の時代まで連綿と受け継がれてきています。
意味合いとしては、その年の悪いはやり病を除き、幸福な年を迎えるとして、お正月に家ごとに屠蘇酒を戴き、一家そろって新年のお祝いをするようになりました。
ではお屠蘇にはどのような薬草が入っているのでしょうか?
阪本漢方堂のお屠蘇には、7種類の和漢薬が配合されていています。
それは、山椒・シナモン・丁字・桔梗・八角・陳皮(チンピ)・浜防風(ハマボウフウ)・
から作っており、特長として香りがとてもいいのです。
その中で浜防風は刺身のツマ、酢味噌和え、天ぷらとして馴染みのあるせり科の植物です。ちなみに漢方では関節の痛みや、風邪の時の発熱、頭痛に用います。
その他の薬味内容から考えますと、お屠蘇には胃腸の働きを整え、喉や気管支を保護する薬草がたくさん入っています。
ですから正月にご馳走を食べ過ぎて胃腸がビックリしないように、またこの季節の風邪の予防としても理にかなっています。
さて阪本漢方堂のお店でも、今年も数量限定で用意致しました。
1袋2包入り220円(税込)にて販売しています。
御遠方の方や、お近くでも忙しくいらっしゃることが出来ない方は発送も賜ります。
宜しければ、このお正月にお試しなさってみられてはいかがでしょうか?
最後に年内の営業のお知らせです。
四条新京極本店&西陣千本店ともに、年内は12月30(水)まで営業しています。
離れて暮らす家族に送る荷物に、お屠蘇をご一緒に送ってみられませんか?
相談の出来る薬局 阪本漢方堂