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皆さん、新年あけましておめでとうございます。
京都市新京極入り口の阪本漢方堂です。
旧年中は、ブログをご覧いただいてる皆さん、実際に電話相談や店頭にてご利用頂いている皆さん、問い合わせを含めご縁を頂いたたくさんの皆さん、ありがとうございました。
本年も心新たに、学術研究会(勉強会)などで得た健康に役立つ情報を発信し、地域の皆さんに、心身ともに元気になってもらい、今まで以上にもっとたくさん遊べるように、日々の暮らしを前向きに心穏やかに過ごせますように、生涯現役を応援する相談薬局を目指します。
漢方医学の考え方をベースに、自らの健康、家族の健康を守り幸せ健康家族を応援しています。
さて今朝は今年の干支「牛」にちなんだ話題として、牛蒡の種:生薬名を牛蒡子(ゴボウシ)を取り上げてみましょう。
漢字で書くと「牛」と「房」で牛蒡(ゴボウ)。
この正月、おせち料理の中に入る「たたきごぼう」を召しあがった方も多いのではないでしょうか?
「たたきごぼう」のいわれを調べると、たたいて開くことから、運を開くと開運の意味があることや、地中に深くに伸びて根付くことから、家や家業がその地にしっかり根付いて安定するようにの意味など、 正月料理に欠かせない縁起の良い食材となります。
(その他のゴボウ料理)正月以外でもゴボウを用いた料理として、「きんぴらごぼう」「ごぼうサラダ」「牛肉のゴボウ巻」豚汁や炊き込みご飯に入れるなど、ゴボウは活躍してくれています。
欧米ではゴボウの根をバードック(Burdock)と呼んで、風邪、関節炎、皮膚疾患、浮腫などに利用されます。
そもそもゴボウはキク科の植物で、日本には千数百年前に中国から渡来し、日本で改良されて作物化したもの。
漢方ではゴボウの種を牛蒡子(ゴボウシ)と呼んで用います。
咳や痰、風邪の時に用います。民間療法として生の牛蒡のすりおろし汁を痰や風邪の時に用います。
のどの痛みを伴う熱に、牛蒡の種だけ又は桔梗の根やマメ科の甘草を加えて煎じて飲む方法が有ります。
他に乳腺炎の際に、炒ったゴボウの種をそのまま食後に食べる方法や、煎じて飲む方法が、同じように民間療法として用いられています。
より専門的な漢方薬としては、ミントである薄荷やスイカズラの花の蕾、生薬名を金銀花(きんぎんか)、桔梗の花の根、マメ科の甘草など10種類の生薬を組み合わせて作られた、金羚感冒錠(きんれいかんぼうじょう)と云う錠剤タイプの漢方薬に配合されています。
これは冷えより熱に原因のある風邪で、喉が赤く腫れて痛み、鼻水や痰も薄く水様とは逆に粘りが有り、口が渇くタイプの風邪に用います。
他に子供さんのアトピー体質の改善に用いる漢方薬(*1)にも配合されています。
病気ではないが、病気になりやすいタイプの方は、漢方を細く長く続けて、食養生をはじめ養生を続けることで体質は変わっていきます。
温暖化や寒冷化など環境の変化にも対応出来る身体作り、ウィルスや細菌、身体の中の悪い細胞など異物を跳ね返すことが出来る身体作りが、今後ますます大切だと感じます。
皆さんの周りの、心身ともに元気になり、今まで以上に「遊ぶ」、「学ぶ」、「働く」、生涯現役を願う方に、是非教えてあげて下さいね。
阪本漢方堂の年始の営業開始は、
四条新京極本店&西陣千本店共に、5日(火)朝10時からの営業になります。
皆様のご来店&電話相談お待ち致しております。
相談の出来る薬局 阪本漢方堂
*1 柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)