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皆さん、おはようございます。
京都市新京極入り口の阪本漢方堂です。
本日は3月28日なので、28にちなんで「にわ」、ニワトコを取り上げてみましょう。
皆さんはニワトコと云う植物をご存知ですか?
接骨木(せっこつぼく)と書いてニワトコと呼ばれる植物は、北は北海道、南は九州・奄美大島まで自生するスイカズラ科(*1)の落葉低木です。
庭木としても使われています。
しかし阪本漢方堂の店頭で、お馴染みさんにニワトコに話題を触れても、庭に植えている話は聞くことはなかったのですが、ハリーポッターの「ニワトコの杖」について盛り上がることが有りました。(又は話題になりました。)
「ニワトコの杖」は「宿命の杖」と呼ばれるなど、再度ハリーポッターのDVDを見直すのもいいかもしれませんよ。
ちなみに北関東にお住まいの方は植物ではなく地名で接骨木(ニワトコ)に親近感を覚える方もいらっしゃるのでは?
実は栃木県那須塩原市那須連山のふもとに、接骨木(にわとこ)と呼ばれる地域があるのです。
地方競馬の騎手を目指す方や、調教師を目指す方を養成・訓練する「地方競馬教養センター」が、東京ドーム約6.5個分の広さで接骨木(にわとこ)と呼ばれる地区に有るのです。
競馬ファンの方ならご存知かもしれませんね。
さて話は植物のニワトコに戻りまして、実は漢方の世界では、ニワトコは生薬名を接骨木(せっこつぼく)とも呼び活躍しているのです。
それは筋肉や関節のトラブル、血の流れが停滞することで生じるトラブルなどを解消する目的で用います。
具体的には、膝や腰足首などの関節の痛み、お尻や太もも、脹脛と云った筋肉の痛みに、また他に打撲や浮腫み(むくみ)に用います。
例えば、外回りの仕事、一日中立ち仕事で足がむくむ方、むくむことからパンプスがきつい方、それに足腰が痛む方に単独でお茶のように煮出して(煎じて)飲む方法が一つ。
また相性の良い複数の薬草と組み合わせます。例えば腎臓病の場合では接骨木(ニワトコ)とトウモロコシの毛やノウゼンカズラ科のキササゲとの組み合わせで、普段のお茶代わりに飲む方法もございます。
健康診断の受けた結果、腎臓の数値であるクレアチニンやBUN(尿素窒素)などで注意を受けておられる方は一度ご相談下さいね。
またどの数値が腎臓で、どの数値が肝臓の数値なのかよくわからない場合には、検査結果表をお持ちいただければ、ちゃんとご説明いたしますので、ご安心下さいね。
続きまして接骨木(ニワトコ)はお茶のように煎じて飲むだけでなく、煮出して煎じた液を風呂に入れて用いる民間療法も有ります。リウマチや神経痛のような痛みでお悩みの有る方に用います。
こちらも単独で用いる場合と、ヨモギの葉と一緒に煮出して煎じた液をお風呂(浴槽)に入れて薬草風呂として、湯治に行っている気分で楽しんで頂ければいいですね。
湯冷めもしにくく、痛みのレベルが3分の2、半分へと軽くなるだけでも、気分的に全く違ってきます。
接骨木(ニワトコ)は世界中で用いられており中国ではトウニワトコを、ヨーロッパではセイヨウニワトコを薬用ハーブ・エルダーフラワーとして用いられたり、花の甘い香りを生かしてシロップやジャムを作ったりしています。
皆さんの周りに、手足顔の浮腫みの気になる方、膝や腰・肩など関節の痛む方、腎臓の数値が気になる方がいらっしゃいましたら、是非阪本漢方堂を教えてあげて下さいね。
相談の出来る薬局 阪本漢方堂
*1クロンキスト体系