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皆さん、おはようございます。
今朝は「ヤドリギと腰痛関節痛の漢方薬」についてです。
腰痛や膝や足首、股関節の痛みやシビレでお悩みの方、お読みくださいね。
先週の新聞記事に、京都府笠置町の白砂川沿いに、府指定絶滅危惧種の植物「ヤドリギ」が木に寄生しており、アニメ「となりのトトロ」や「千と千尋の神隠し」に登場する架空の妖怪「まっくろくろすけ」に見えると話題になっている記事を読みました。
枝にぶら下がり風に吹かれて回転し、アニメのように目玉が二つあるように、掲載の画像にもそのように見えます。
落葉樹の場合、冬場葉っぱが落ちるとヤドリギは目立つので見つけやすく、サイズはさまざまですが、造り酒屋の軒下にある杉玉のような綺麗な丸い姿のものから、球形にならないものまで姿は様々です。
特徴的なのが「ヤドリギ」は地面から根を張って生えるのではなく、樹木の枝や幹から寄生するように生えてきます。
タンポポのように風に吹けれて種が飛び散り生えるのではなく、鳥が果実を食べて、消化されず鳥の身体からでた粘液にくるまれた種が、枝や樹皮にくっついて根を下ろしていきます。
ブナ科、クワ科、ニレ科 クリ、コナラ、ブナ、サクラ、エノキなど寄生する樹木は幅広くあります。
時節柄ウィルスの話題が多いですが、新型コロナウィルスも私達人間の細胞に侵入しある意味寄生するなか発症し重症化するのが困る訳ですが、同じ寄生でもヨーロッパでは良いイメージとして、ヤドリギは「幸運をよぶ木」とされてきました。
実は漢方の世界でもヤドリキは活躍しています。
生薬名を桑寄生(そうきせい)と云いまして、五臓六腑で云う肝腎要の所を補い筋骨を強くし、腰や関節の痛みを和らげてくれます。血圧の高い方にも用います。
ではこのヤドリギ、桑寄生の配合された足腰の痛み、シビレの漢方薬:独活寄生丸(どっかつきせいがん)をご紹介致しましょう。
配合されるのはトチュ科の杜仲、セリ科の当帰や川芎(せんきゅう)、サルノコシカケ科の茯苓(ぶくりょう)、キキョウ科の党参(とうじん)など16種類から作られています。
漢方では、関節や筋肉、骨など運動器のトラブルの原因として、気血の巡りが悪くなり、そこへ栄養や酸素、エネルギーを充分送れているのか?更に加齢や過労や不摂生が加わり、五臓六腑で云う「腎」系の衰えが現れていないかを考えます。
疲れやすく、手足が冷えやすい。
手足や腰の慢性的で頑固な痛みやシビレの他に、耳鳴りや眩暈(めまい)、物忘れなどの症状があり、なかなか改善されない場合、五臓六腑で云う「腎」系の機能低下を疑います。
そのような原因を考えられる場合に、この漢方薬を用います。
皆さんの周りにこのような方、いらっしゃいませんか?
若い頃は、運動をして足腰を酷使しても、一晩ぐっすり眠れば翌日には疲れが取れた。しかし、ある程度の年齢になると足腰の痛みやシビレ、疲れが取れない!寝ることさえままならないと、おっしゃる方いませんか?
阪本漢方堂では、現在足腰の痛み&シビレだけでなく、手先や肘、肩、首の痛みやシビレの相談や、手で首を支えないと首が下がる方の相談を受け付けています。
相談の出来る薬局 阪本漢方堂