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京都市四条新京極入り口の阪本漢方堂。皆さんおはようございます。
今朝は尿路結石の話題から。
結石の痛みスイッチの入った時のつらさ、お聞きになったことありませんか?
先日お越しのお馴染みさんから「息子の尿路結石がまた見つかったの」とご相談頂きました。
「以前のような激しい痛みは出ていないけれど、検査でみつかった。嫌になるわ。この子の叔父も結石出来ていたので、石が出来やすい体質かしらね~」とおっしゃいます。
結石は出来る場所も腎臓や膀胱・尿管・尿道・腎盂と様々で、呼び名も変わってきます。例えば腎結石、膀胱結石、尿管結石、尿道結石、腎盂結石と変わり、症状や痛みの度合いも異なります。
この結石の中でも一番多いのは腎結石になります。
繰り返し結石を患う方は食生活に気をつける必要があります。
結石自体は、カルシウム結石と云って、カルシウムを含んでいることが多いので、尿の中のカルシウムが増えることを避けたいのです。
普段の食生活でカルシウムを摂り過ぎるとかえって出来やすくなるのではないかと、誤解されている方もいらっしゃると思います。
カルシウムをちゃんと多くとる方が、逆に結石が出来にくいことが分かってきました
(*1)
ちゃんと多く摂るとは「日本人の食事摂取基準(*2)」では、1日推奨量は18~29歳の男性が800mg、30~49歳の男性が650mg、50歳以上の男性が700mg、18歳以上の女性が650mgとされています。
この量は1日最低これくらい取って下さいね!の量で、上限量は18歳以上男女とも1日2,500mgなのです。
また今までは男性に多いとされてきた尿路結石ですが、実は女性にも増えてきているのです。
更年期を迎えると女性ホルモンが減ってきます。女性ホルモンが減ると骨からカルシウムが溶け出し溶け出したカルシウムが腎臓に流れ込み、高濃度のカルシウムの尿が作られ、結石が出来るリスクが高まります。
更に普段の食生活でもカルシウム不足だと、喉の副甲状腺からホルモンが出て、骨から蓄えているカルシウムを溶かし出して、血中のカルシウム濃度を上げようとします。
その際に適量のカルシウムだけが溶け出ればいいのですが、たくさん骨から溶け出た
カルシウムが、血液中に入り込み、尿にもたくさんのカルシウムが溢れてくると、
尿中のカルシウム濃度が高くなり、結石のリスクが益々上がってしまいます。
高齢になると消化吸収能力が落ち、カルシウムの吸収率が悪くなります。
また胃を取り出す治療をされた方や、胃酸を抑える胃薬を飲み続けている方なども、
通常の食生活ではカルシウム不足になり易いので、吸収の良いカルシウムを取ることが好ましいと考えられます。
それでも結石が出来てしまった場合、普段から水分をしっかり取るように主治医の先生から指示が出ている場合には結石に良い薬草茶を普段のお茶代わりに飲まれることを提案致します。
漢方専門薬局では具体的にどのような薬草を用いるのでしょうか?2種類ご紹介しましょう。
裏白樫(ウラジロガシ)。コナラ属ブナ科の常緑高木の裏白樫の葉っぱや小枝を用います。名前どおりの裏が白い葉です。
似たような名前で、正月のしめ飾りや鏡餅に用いる裏白(ウラジロ)は、ウラジロ属
ウラジロ科の植物になるので別の種類です。
ブナ科の裏白樫(ウラジロガシ)は民間薬として腎結石・尿路結石・胆石にお茶のように煎じて用います。
次にご紹介するのは、キランソウです。
キランソウは初夏に青紫色の小さな花を咲かせるシソ科の多年草です。別名を筋骨草(きんこつそう)白毛夏枯草(はくもうかごそう)や、「病気を治して地獄の釜に蓋をする」と云う意味からジゴクノカマノフタと呼ばれています。
また地方によってイシャダオシ(医者倒し)とも呼ばれています。
結石や胆石に用いる他、慢性気管支炎、下痢に煎じて飲むことや、お風呂(薬草風呂)として汗疹(あせも)や湿疹に用います。
ちなみにウラジロガシは500g約1か月半から2ヶ月分が2160円、キランソウは同じく約1か月半から2ヶ月分が4860円でご用意出来ます。詳しい使い方や価格は問い合わせ下さい。
皆さんの周りに、尿路結石や胆石でお悩みの方がいらっしゃいましたら、是非教えてあげてくださいね。
最後にお知らせです。
現在阪本漢方堂では、吸収しやすいカルシウム「電解カルシウム」3本入りを購入の方に小瓶3本(1320円相当)をお付けするキャンペーンを来月8月4日より行います。
用意した小瓶が無くなり次第終了致します。
電解カルシウムを以前飲まれていた方、栄養補給を目的としたカルシウムの補給や子供さんのカルシウムの補給に関心の有る方。皆さんの周りに、いらっしゃいましたら是非教えてくださいね。
相談の出来る薬局 阪本漢方堂
*1 カルシムパラドックス
*2 2015年版