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皆さん、おはようございます。
京都市新京極入り口の阪本漢方堂です。
急に気温が下がり寒くなってきました。紅葉が綺麗に色付くといいのですね。
私達人間にとっては、急激な気温の変化は体調を崩しやすくなるので、体調管理が大切です。
体調管理のポイントはいくつかございますが、やはり寝ること、睡眠が重要です。
しかし寝られなくて困っている方もいらっしゃいます。
寝られないと云っても様々なタイプがあります。
寝つきが悪いタイプや、夜中に何度も起きてしまうタイプ、早朝に目が覚めそれから寝られないタイプ、よく寝た~と云う熟眠感が少ないタイプなどです。
寝ないと!寝ないと!と思えば思うほど目がさえてしまい寝られないものです。
そこで今朝は「不眠と不安感の漢方薬」についてご紹介しましょう。
先日、90歳代のおじいちゃんが眠れず困っていると、他県から若いご夫婦が、来店されました。
ずいぶん前に「阪本漢方堂で購入した胃薬がよく効いた」と父親が話していたことを覚えていたことがきっかけでした。
この90歳代のおじいちゃんの一番のお悩み眠れないこと以外、他の症状は無いかと尋ねますと、動悸・息切れ、それと便秘が有るとのことでした。
「年齢を考えると、心臓や肺呼吸器、それに便を押し出す腸の運動機能も弱くなっていますね」と、やり取りを交わしました。
寝られない理由を複数想像する中、漢方(東洋医学)の考え方、五臓六腑で云う心(しん)の働きに問題がないかと考えました。
五臓六腑で云う心(しん)は、心臓の働きである全身に血液を循環させる作用だけでなく、脳(大脳)や中枢神経系の働き、精神活動も含まれます。
明るく陽気に満ちた心構えとは反対に、いつも暗く否定的、悲観的な孤独な心の状態が続くと、五臓六腑で云う心(しん)の働きにも不調が生じてきてしまいます。
ではどのような症状が出るのでしょうか?
具体的な例として、寝つきが悪い、眠りが浅い、途中何度も目が醒める、夢をよく見る、動悸や焦燥感、不安感などが出易くなります。
その他にも、頭がクラクラする、物忘れなどが目立つようになる、手足に不快な熱感が伴う、手足を不必要に動かしたくなります。
このように心(しん)の不調は、身体だけではなく、心(こころ)精神症状としても出てくるのです。
まず身体を元気にする為に、不足しがちなミネラルやビタミン類、アミノ酸などを意識してとること。胃腸の働きを整え、消化吸収能力を高めること。
次に心を穏やかにするために、困った時に話を聞いてくれ、少し前向きな気持ちになれる相談相手を見つけることなどが、大切になってきます。
寝られないこと、栄養バランス良い食生活が出来ない状態が続くと抑うつ状態にもなってきます。早い目に対策して下さいね。
さてここで、不眠や不安感に良い漢方薬、天王補心丸(てんのうほしんがん)をご紹介致しましょう。
これは天王補心丹(てんのうほしんたん)と云う漢方薬を飲み易くした丸薬です。
配合されています生薬は、桔梗の根、セリ科の当帰、シソ科の丹参(タンジン)、ヒノキ科の柏子仁(ハクシニン)など11種類です。
不眠の他に、不安感、肩こり、息切れ、動悸、口の渇き、便秘などの改善に使います。
ちなみにお値段は1か月分(税込み)7700円です。
皆さんの周りに、不眠や不安感でお悩みの方がいらっしゃいましたら、是非教えてあげて下さいね。
相談の出来る薬局 阪本漢方堂