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皆さん、おはようございます。
京都市新京極入り口の阪本漢方堂です。
地域によって大雪になるくらい寒い日が続いていますが、皆さん体調お変わりございませんか?
お腹や腰をはじめ、手足の冷える方、しもやけを患う方にとってつらい季節です。
今朝の話題は、「お風呂で冷え&しもやけ改善!」について取り上げてみましょう。
昨年12月下旬、ご夫婦で相談にお越し頂きました方のお悩みは、奥様の霜焼けです。
両手の指が所々切れておられ、お越し頂いた日はまだマシな方で、指の太さは夏場と比べて1.3倍程の腫れ具合。
ひどくなると朝起きた時にグーが出来ないくらい腫れてしまい、痛くてつらいとのことです。
両足の指もさることながら、両手の指の方がひどい状態でした。
例年暖かくなる4月頃には、ようやく症状が治まってくるとのこと。
今回は11月半ばの、まだ暖かい頃からしもやけの症状が出始めておられたそうです。
年末の営業最終日に、様子が気になったので電話してみると、「漢方服用開始して1週間位ですが、例年良くなる4月のように指の腫れが改善してきた」と電話に出られた御主人がおっしゃっておられました。
私にとっても嬉しいお知らせを頂けました。
どうしてこのように早く変化が出たのでしょうか?
秘訣は身体の両側からのアプローチ。
身体の外側からとして漢方の入浴剤を使用し、入浴後に阪本漢方堂が得意とするマムシの脂が入った軟膏を塗って頂きました。
赤まむし膏は少し墨汁のような香りのする軟膏で、小さなサイズは40g入り2200円で、親子4世代に渡り購入頂いている評判の塗り薬です。
そして漢方の入浴剤は、和漢生薬を配合した薬用入浴剤「湯の素」と云います。
カミツレ(カモミール)をはじめ、ミカンの皮:陳皮(ちんぴ)、せり科の当帰や川?(せんきゅう)、あとヨモギ:艾葉(がいよう)、ミント:薄荷などを細か刻んだ状態で、1回分ごと袋に入っています。
湯を張った湯船に入れるだけで簡単に用いられます。
そしてこの「湯の素」は次のような方におススメです。
しもやけをはじめ、手足腰の冷える方、肩こり、腰痛、神経痛、リウマチでお悩みの方、
湿疹や痔を患っている方にもおススメの浴用剤です。香りも良く、湯冷めしないと好評です。
ちなみにお値段は、お一つ10包入り税込1980円です。
その他に阪本漢方堂オリジナル「ゆ」3包入り税込660円もご用意しています。
今お使いの入浴剤と是非、使い比べてみて下さい。
次に飲んで身体の内側からの改善にたいしては、身体の表面だけでなく、身体の内部から温める生薬の組み合わせ、手先・足先の末梢の血流が良くなる生薬の組み合わせの漢方薬を服用頂きました。
同じ霜焼け(しもやけ)でも、症状や冷え具合の頑固さの程度や胃腸の具合によって、生薬の組み合わせが違ってきます。
それ故、阪本漢方堂では遠方の方でお越しになれない場合は、手足の患部の画像をメールで送って頂き、症状や体質の詳細については電話で詳しく伺ってから提案するようにしています。
それでも一つ、しもやけに用いる漢方薬:桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)をご紹介してまいりましょう。
この桂枝茯苓丸は末梢の血流を改善し、漢方で云う血の滞りを改善してくれることから、しもやけの他に湿疹や皮膚炎、それにシミの改善にも役立ちます。
配合されているのは、シナモンである桂皮(ケイヒ)をはじめボタン科の牡丹皮(ボタンピ)や芍薬(シャクヤク)など5種類の生薬が配合されています。
最近の研究では、桂皮であるシナモンは、ある種の酵素(*1)を活性化し、毛細血管の老化を遅らせてくれることが分かりました。
毛細血管の老化が進むと、血管から水分や栄養素が漏れ出てしまい、血が流れないゴースト血管となり、細胞に材料が届かなくなります。
そのような働きの桂皮には、役立ちます。
桂枝茯苓丸は丸薬タイプと、丸薬より吸収しやすい顆粒タイプの他に、本格的な煎じるタイプが有ります。
ちなみに丸薬タイプは、1600丸入(1か月分目安)税込4400円です。
冷えや、霜焼けを気にしている方は、結構多いですが、我慢している方も更に多いようです。しかし末梢の血流を改善することは、単純に冷えを改善するだけでなく、身体全体に役立ちます。
皆さんの周りに、霜焼けをはじめ、お腹や腰の冷え、手足の冷えを感じる方がいらっしゃいましたら、是非教えてあげて下さいね。
相談の出来る薬局 阪本漢方堂
*1 タイツー
*2 表示価格は令和4年1月現在