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皆さん、おはようございます。
今回は「浮腫みと漢方」についてです!
・朝起きたら、顔がむくんでいた
・夜、泣いて寝た訳でもないのに、目蓋(まぶた)が腫れている
むくみを気にしているのに、人から「大丈夫?今日むくんでない?」なんて聞かれたら半日?いや一日?テンションが下がってしまうかもしれません。
阪本漢方堂に寄せられる浮腫みの相談には、「手がむくみ、ドアノブが廻しづらい」「足がむくみ、夕方靴下の跡がつく」他、先の顔のむくみ、目蓋(まぶた)などが挙げられます。
先日、女性特有の病気の相談の中で、「生理前になるとむくみが、ひどくなる」との訴えがございました。
これは排卵してから、子宮の壁のクッションを厚くするためのホルモンが作られ、身体に栄養や水分を溜めようとし、体重増加やむくみが生じやすくなるからです。
そもそも浮腫み(むくみ)は、身体の中でどのようになっているのでしょうか?
浮腫みとは、体内の細胞と細胞の間に水分が溜まった状態です。(*1)
では「飲む水分量を減らせば、むくみは改善するの?」と尋ねられることがありますが、水分を減らすだけで簡単に改善は出来ません。
水はけ、水分代謝をよくすることが必要です。
もう少し原因を考えてみましょう。
身体の中では、女性ホルモンをはじめ様々なホルモンが作られていますが、ホルモンバランスの影響をはじめ、リンパ管やリンパ節などリンパ系の巡りの悪さ、それに色々な理由による血流の悪さなども、浮腫みの原因として挙げられます。
例えば血流の悪さとして、筋肉量が減ってきていないかどうか。
コロナをはじめ感染症のリスクから出歩くことが減り、それに伴い運動量も減った方、そもそも出不精で座り仕事のうえ、車通勤でほぼ運動していない方など要注意です。
筋肉が減ってくると血液を巡らせるポンプの働きも弱っていきます。
他にも自律神経系のバランスが乱れると血流が悪くなったり、夜寝られなくなったります。
そこで普段の暮らしに役立つ養生として、まずお風呂・バスタイムを利用ください。
夜寝られるようにする為には、38℃位の温めのお湯にゆっくり入り、湯船でも眠くなるような入り方が一つ。
42℃位の熱い湯で短時間入りたい方はお休みの2~3時間前を目安に入られる方法がいいでしょう。
シャワーで済まさずお風呂をおススメするのは、湯舟(バスタブ)の中に身体を沈めることで、水圧がかかり身体が締め付けられることで、血液やリンパ液の流れが良くなりむくみの解消につながります。
そして湯につかりながら、又は身体を洗う際に、鎖骨付近をマッサージしてください。
リンパ系の流れは直接心臓につながらず、顔のリンパ管は鎖骨付近の血管に合流して心臓に流れていきます。
最後に漢方薬当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)をご紹介しましょう。
セリ科の当帰と川芎(センキュウ)、ボタン科の芍薬など6種類の生薬が配合されています。
冷え症で、貧血傾向があり疲れやすいタイプの方の浮腫み(むくみ)におススメです。
冷えや血流の悪さの具合によっては、薬用シナモン(桂皮:ケイヒ)や薬用人参、マメ科の甘草など更に加えた漢方薬を使い分けします。
その他にも、普段のお茶代わりとして水分代謝を良くするお茶の提案も出来ます。
皆さんの周りに、顔やまぶたの浮腫み、手足のむくみなどお悩みの方がいらっしゃいましたら、是非阪本漢方堂を教えてあげて下さいね。
相談の出来る薬局 阪本漢方堂
*1 間質液が組織間隙に過剰に溜まった状態