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皆さん、こんにちは。
今回は、今年の干支「辰」にちなんで、竜の名前の付く漢方生薬:竜骨(りゅうこつ)と、その代表処方:柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)を取り上げてみましょう。
竜骨は、古代の大型哺乳動物(鹿の仲間やサイの仲間、象の仲間、マンモスなど)の骨の化石を用います。
漢方生薬は植物性が圧倒的に多いのですが、スッポンやマムシ、鹿の角など動物性生薬や、石・鉱物性生薬まであり、現在でも様々な漢方処方に組み合わせて使用します。
歴史的には、奈良の正倉院に「竜骨」「白竜骨(ハクリュウコツ)」と呼ばれる鹿の骨や歯、角の化石が献納されています。
江戸時代には瀬戸内海沿岸や海底からも産出したと云われています。
成分として、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムがメインで、わずかに各種ミネラルも含まれています。
竜骨の働きは、精神的な興奮により熱を生じている場合、相性の良い生薬と組み合わせて用い、不安、動悸、不眠、イライラなどの精神症状を鎮めます。
肝の機能亢進状態の改善(*1)、精神を安定させる働き(*2)、鎮静の働き、などがあり、不眠、神経症、病的な寝汗、下痢、遺精(*3)に用います。(*4)
精神的なストレスが多い時代、寝つきが悪い、夜中に何度か目が覚める、早朝に目が覚めそれから寝られない、よく寝たと云う感覚がない、漠然とした不安感、肝が高ぶりイライラするなど、現代には役立つことが多いでしょう。
では竜骨が配合された漢方薬:柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)をご紹介しましょう。
海の牡蠣(オイスター)の貝殻をはじめ、ナツメの実:大棗(タイソウ)、サルノコシカケ科の茯苓(ブクリョウ)、セリ科の柴胡(サイコ)など11種類の生薬が配合されています。
この漢方薬をおススメしたくなるイメージとして、脇腹付近が張った感じや抵抗感がある(*5)、お臍(ヘソ)の上や、その左側に脈打つ感じがある(*6)、不安感や眠れない(不眠)、抑うつ、物音に敏感、更年期の神経症などに男性女性問わず用います。
この漢方薬は、精神不安や不眠、あせり、動悸などを治療するグループの一つです。
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