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「不眠:黄連阿膠湯」

皆さん、こんにちは。

本日6月9日は何の日かご存知ですか?

数字の6と9が卵の漢字に似ているので、答えは「たまごの日」した。

そこで今回は、卵の黄身・卵黄を用いた漢方薬で、

「黄連阿膠湯(おうれんあきょうとう)と不眠症」について取り上げてみましょう。

 

卵黄は、必須アミノ酸をはじめ多くのアミノ酸を含み、ビタミンAの他D,E,Kなど脂溶性ビタミンや、

水溶性ビタミンのビタミンBの仲間や、鉄、リン、カルシウムなども含まれています。

生薬名を鶏子黄(ケイシオウ)と云い、血を補い、痙攣症状に用います。

 

その他、黄連阿膠湯に配合されている原料生薬は、シソ科の黄笒(オウゴン)、

キンポウゲ科の黄連(オウレン)、ボタン科の芍薬、ゼラチンの5種類です。

 

この漢方薬を服用された不眠でお悩みの40歳代半ばの男性は、半年前からぐっすりと寝られず、

夢なのか、起きているのか分からない感じで、夜途中で目が覚めるとのこと。

自分では年齢的なものも原因かと疑っておられました。

黄連阿膠湯ともう一種類別の漢方薬と共に顆粒タイプで服用していただくと、

数ヶ月後途中で目が覚めることがなくなり、朝までしっかりと寝ることが出来るようになったと共に、

持病のアトピー性皮膚炎カサカサタイプが改善してきたので、大変喜ばれました。

 

そもそもこの漢方薬は、不眠だけでなく、皮膚のかゆみや、皮膚炎、カサカサした湿疹にも

よく効く生薬の組み合わせです。

 

「睡眠は健康に欠かせない」と分かっているけど寝られないお悩みを持つ方は多いです。

・寝ても疲れがとれない

・何度も目が覚める(中途覚醒)

・朝スッキリと起きられない(熟眠感が得られない)

 

睡眠時間が短い、睡眠の質が悪いと、漢方の考え方で云う元気の素「気」や、

栄養成分や潤い成分でもある「血(ち・けつ)」が補充されず、不足した状態で翌日を迎えることになります。

スマホなら、新しいバージョンに機種変更出来ますが、私達の身体は機種変更出来ません。

身体は修繕しながら使い続けるしかありません。

 

また不眠について、もう一つ大事なことに「寝るのにも、エネルギーが必要」があります。

睡眠は、深い眠りのノンレム睡眠と、浅い眠りのレム睡眠を繰り返します。

ノンレム深睡眠では、脳を休ませると共に、細胞の修復を即すホルモン(成長ホルモン)を分泌します。

レム睡眠では、筋肉がゆるみ身体を休ませ、身体の修復や記憶の整理を行います。

 

最近の発表では、「レム睡眠時は、身体の筋肉は弛緩して休んでいるが、

脳は覚醒時以上のエネルギーを消費しており、非常に活発に活動している」とのこと。

繰り返しになりますが、寝るのにもエネルギーが必要なのです。

 

今回の話以外にも、私達がストレスを受けた時に出るホルモンが睡眠の邪魔をする内容など書いた資料もご準備しております。

興味のある方は、お声がけ下さいませ。

 

皆さんの周りに、寝られないと困っている方、寝ても疲れを翌日に持ち越す方がいらっしゃいましたら、

是非阪本漢方堂を教えてあげて下さいね。

相談の出来る薬局 阪本漢方堂

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