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本日は、「オオバコの種皮と便秘&中性脂肪&コレステロール」を取り上げてみましょう。
オオバコは、空き地や道端でよく見かけるオオバコ科の多年生の植物です。
漢方の世界では、葉っぱを車前草(しゃぜんそう)と云い、お茶のように煮出して
咳や痰が出てお困りの方に用いられます。
種子は車前子(しゃぜんし)と云い、同じように痰のよくでる咳をはじめ、
足の浮腫みや膀胱炎の方にはたらく利尿作用、結膜炎をはじめ目の充血や様々な炎症を抑える効果があります。
本日ご紹介するオオバコの種の皮(種皮)に含まれる食物繊維には、
水に溶けやすいタイプ(*1)と、溶けないタイプ(*2)の2種類が含まれており、
水に溶けやすいタイプ(*1)は糖質や脂質などと結びついて体内への取り込みを遅らせ、
便と共に身体の外への排出をすすめ、食後の血糖値の上昇を抑えます。
糖尿病の方の食生活のアドバイスとして、
「まず野菜から食べて、タンパク質、最後にお米(ごはん)をはじめ炭水化物を食べて下さいね!」
「昼ご飯に麺類だけ、焼き飯だけ、ではダメで、まず野菜をしっかり食べてから麺類や焼き飯の順番ですよ!」
と云う食生活のアドバイスにつながります。
同様に、脂質でも水に溶けやすい食物繊維(*1)を豊富に含む野菜や昆布など先に食べておくことで、
中性脂肪やコレステロールの上昇を抑えてくれます。
水に溶けないタイプ(*2)は、腸の働きを刺激して余分な水分を吸収し、
便をやわらかくして、腸内の有害物質(悪玉菌が産生する腐敗物質や発がん物質など)と一緒に身体の外へ排出してくれます。
食物繊維の働きは先に紹介した以外に、腸内細菌の働きによって乳酸、酪酸、酢酸などに代謝されて、
悪玉菌の住みにくい環境をつくり、また免疫機能を高める点でも役立ちます。
生野菜のサラダでは量が食べられないと云う方、昆布やワカメなどの海藻類や、牛蒡やタケノコ、おからなどが苦手な方には、
オオバコの種皮を適量、普段の食生活に加えてみられるのも良いでしょう。
お値段は、500g入(1か月半~2ヶ月目安) 3990円です。
みなさんの周りに、便秘や食後の血糖値のコントロールが苦手な方、
中性脂肪やコレステロール値が気になる方がいらっしゃいましたら、ぜひ阪本漢方堂を教えてあげて下さいね。
相談の出来る薬局 阪本漢方堂
表示価格:令和6年11月現在税込価格
*1水溶性食物繊維
*2不溶性食物繊維