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2017/11/19 放送
京都市の中心を南北に走る堀川通のイチョウ並木も、ここ数日の寒暖差で綺麗な黄色に色づいてきました。木々の足元も黄色の絨毯が続いています。
スーパーにも実であるギンナンが並ぶようになり、フライパンで炒って、又はレンジでチンして、また素揚げにしてビールのつまみにしても美味しい季節がやって参りました。
今朝はイチョウについて取り上げてみましょう。
イチョウはイチョウ科の直物で、日本では北海道や山口県、世界各地でもイチョウの化石が出てくるくらい古くから、中生代から新生代と呼ばれる時代から生えていたと云われています。
最近の新聞をはじめ報道されています「チバニアン」ラテン語で「千葉時代」と云われる地質年代に初めて日本名が付く時代が話題になっていますが、この時代に既に繁っていたと考えられます。
さて漢方ではイチョウは用いるのでしょうか?
イチョウの実?実際食べる部分のギンナンと呼ばれるところは、植物学的には種子になるのですが、漢方では白果(はっか・びゃっか)と呼び、咳・喘息・頻尿の方に用います。
民間療法として夜尿症「おねしょ」の子供さんに炒って年齢の数だけ1日2回に分けて食べさせる方法があります。食べ過ぎはダメで、1週間から10日間位試されて上手くいけばOKです。駄目なら別の角度から、夜尿症「おねしょ」の漢方薬を考えます。
「おねしょ」の漢方なんてあるの?と思われるかもしれませんが、阪本漢方堂では、
「おねしょ」来年は修学旅行の学年だからなんとかしてあげたい。山の学校・海の学校・サッカーの合宿などお泊りがあるのでそろそろ「おねしょ」を治したいと、相談に来られ、カレンダーにダメな日は×印、上手くいった日は花丸💮を付けてもらい段々花丸💮が増えて、最後に漢方薬卒業される方、多くいらっしゃいますよ。
近年ギンナンに含まれる成分の解明が進み、身体に合う方・合わない方もいらっしゃいます。その場合はなおさら子供さんでも飲める漢方薬を調合して服用していく方が良いでしょう。
次に葉の方ですが、イチョウの葉エキスはドイツをはじめヨーロッパ諸国では脳をはじめとする血液の循環改善で、その他にも血圧の改善、記憶力の改善、認知症の改善、活性酸素を抑える働きでも注目されています。
頭に関する相談の中で最近増えてきたなと感じるのは、「物忘れが増えてきた。認知症になったらどうしよう。」「会議中でも思考力が低下する。ぼっーとする。」「仕事上必要な試験があるが、準備勉強が集中出来ない」「仕事上英語を使うが頭がとても疲れる。思考力が低下する」などのお悩みをお聞きします。
「一に養生、二に薬」の考えでは、普段の生活でちゃんと栄養バランスよく召し上がっているか?ちゃんと睡眠が量も質も取れているか?の確認をしたうえで、脳・頭への血流を良くする、脳の栄養になるような生薬や健康素材の組み合わせを考えます。
他には、キノコではヤマブシタケ、大豆由来の成分、山芋に含まれるジオスゲニン、シダ植物の仲間であるトウゲシバなどなど挙げることが出来ます。
皆さんの周りに、夜尿症「おねしょ」のお孫さんや、最近物忘れが気になる方がいらっしゃいましたら、是非教えてあげてくださいね。
認知症で困るのは、自分ではなく家族です。是非ご相談下さい。
阪本漢方堂