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皆さま、こんにちは。
今年も10日ほど過ぎましたが、お正月の間の暴飲暴食がたたって正月太りにお悩みの方はいませんか?
今朝は正月太りの中でも、水太りタイプの方や、普段から下半身の浮腫み(むくみ)でお悩みの方に用いる漢方薬:防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)をご紹介致しましょう。
まずは、水分代謝が悪い方。
普段の生活の中で、朝出勤する時は気にならなかったが、立ち仕事の為か、夕方になると足の甲だけでなく下半身もむくむ方は、血管から漏れ出た体液が、重力に逆らえず下の方に下がって生じるのが原因です。
私達の体の中では、往々にして矛盾した状況が発生することがあります。
例えば下半身には浮腫むほど余分な水分があるのに、上半身をはじめ皮膚表面は潤いが無く乾燥している状態の方も、店頭でも多々お見かけします。
この状態は体の中で、体液の分布の偏り(*1)が生じるからです。
ちなみに足の裏から心臓に戻る静脈系の血流は、脹脛(ふくらはぎ)の筋肉の伸び縮みのポンプの働きで、重力に逆らい心臓に送られます。
またリンパの流れは、直接心臓につながっているのではなく、静脈に合流します。
筋力低下により静脈の流れが悪くなると、リンパ液が溜まるようになり、むくむやすくなります。
運動不足による筋肉の減少は、30歳以降だと年に1%づつのペースだと云われております。
運動不足のまま60歳代になり、また80歳代になるとどれくらい減ってくるかと想像するのは怖いものです。
養生としては、筋肉を作る材料を毎日の食事からとり、運動することで筋力低下を防ぎたいものです。
さて水太りや浮腫みの改善に役立つ漢方薬「防己黄耆湯」は、ツヅラフジ科の防已(*2)、マメ科の黄耆(オウギ)や甘草、それに生姜や棗の実:大棗(タイソウ)、キク科の白朮(ビャクジュツ)など6種類の生薬が配合されています。
むくみをはじめ、筋肉に締まりのない、いわゆる水太りタイプの肥満の方や、肥満に伴う関節の腫れや痛みのお悩みの方に用います。
また水はけを良くする生薬の配合から、多汗症、汗かきの方にも用いる漢方薬です。
錠剤タイプ: 180錠入り3.300円(半月分)
その他、吸収しやすい顆粒タイプ、本格的な煎じるタイプも取り扱いあり
日本では、防已をお茶のように煮出して(煎じて)、膝や腰、足首などの関節痛や神経痛に用います。
普段からお茶代わりとして、防已単独、又は関節のお悩み具合によって他の相性の良い薬草との組み合わせを、ご提案できます。
防已:500g入、2,200円(約1か月半~2ヶ月分目安)。
皆さんの周りに、正月太りでお悩みの方や、むくみ、膝腰の痛みでお悩みの方がいらっしゃいましたら、是非阪本漢方堂を教えてあげて下さいね。
相談の出来る薬局 阪本漢方堂
表示価格:令和7年1月現在税込価格
*1 気血水で云う水の偏在
*2 日本では、ツヅラフジ科のオオツヅラフジを用いており、ウマノスズクサ科の防已(唐防已(広防已、漢中防已))は別物となり区別しています。