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2017/12/03 放送
先日お昼をお店近くに食べに出掛けた際に、日替わりランチ「山芋のフライ&薄切り牛肉ステーキ」を頂きました。私は山芋の食べ方として、普段すりおろし生卵と出汁醬油を混ぜ合わせ食べたり、時にはとろろ蕎麦に、また納豆やメカブと合わせてネバネバコンビで食べたりで、今回の山芋フライはホクホクしていて、また新たな食べ方の出会いでした。
皆さんはどのような食べ方がお好きですか?
今朝は山芋について取り上げてみましょう。
では早速、含まれる栄養成分です。でんぷん質が主ですが、でんぷん分解酵素アミラーゼ(ジアスターゼ)を多く含んでいるので消化が良くなります。その他にも食物繊維やビタミンB1やビタミンC、カリウムなど栄養素を含んでいます。
選ぶ際のポイントは、切り口の断面が白くてみずみずしいものを、皮の色が均一で、ハリと重みがしっかりあって太っている点が挙げられます。
最近の研究では山芋や長芋などヤマイモ類に含まれるこの成分(ジオスゲニン)が、アルツハイマー型認知症に対する有用性が報告されました。
認知症の原因の一つであるアミロイドベーダと呼ばれる悪玉タンパク質を減らし、記憶や情報伝達に関わる神経細胞の修復に役立ち、記憶力の改善が動物実験で確認できたとのこと。
ただ残念なのは山芋や長芋にも含まれる量が少ない点です。
それゆえ、健康食品扱いとして市場に出回っており、阪本漢方堂でもこの成分をはじめイチョウの葉エキスや大豆由来の成分が入ったものを取り扱っています。
ところで漢方ではヤマイモを用いるのでしょうか?
生薬名を山薬(さんやく)と言いまして、ヤマイモ科のつる性の多年草
の山芋や長芋の根茎、つまり普段私達が食べるところを同じように周りの皮をむいて乾燥させたものを用います。
漢方の考え方では胃腸を丈夫にして体力をつけ、弱った肺呼吸器の働きを高め、腎の働きを補ってくれます。
特筆すべきは、体力の低下や老化に伴う腎の働きの低下時に良く用いる漢方薬八味地黄丸や六味地黄丸に配合されています。
京都新聞や読売新聞に掲載されている阪本漢方堂の八味地黄丸は、手足が冷える方、夜中にトイレに起きる方、トイレに時間がかかる方、足腰の痛み・しびれのある方、血圧が高く耳鳴りがする方、口の渇き(ドライマウス)などでお悩みの方にお役に立ちます。
有名な漢方薬なので様々な製薬会社で作られています。同じ八味地黄丸の名前が付いていても実は同じではないことご存知でしたか?
名前の通り、各社八種類の原料生薬を使うことは共通しています。
しかし今日ご紹介のヤマイモ&長芋を原料にした山薬の量をどれだけ使用するか?薬用シナモンの桂皮はどこの産地のものを用いるのか、作り方も大きな窯で炊きだしたエキスを使用するのか?原末を練り込んで作るのか?などなど、製法や産地・配合比率など各社の製造のこだわりがあり、結果として阪本さんの八味地黄丸より阪本さんの方がよく効いた・効かないなどと、消費者の皆さんの厳しい評価の声につながるのです。
阪本漢方堂がおすすめする八味地黄丸もその点でこだわっていますので、一度飲み比べなさってみてください。
ラジオをお聞きの皆さんの周りに手足が冷える方、夜中にトイレに起きる方、トイレに時間がかかる方、足腰の痛み・しびれのある方、血圧が高く耳鳴りがする方、口の渇き(ドライマウス)、味が分かりにくい等のお悩みの方がいらっしゃいましたら、是非教えてあげてくださいね。
山芋、山薬にちなんだ話でした。
阪本漢方堂