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2017/01/15 放送
今朝もかなり冷え込んでいますが、皆さん体調崩されていませんか?
さて年末年始は忘新年会に行かれた方も多いかと思われますが。
年が明けて阪本漢方堂薬局でのお客様との店頭の会話にも、お酒の話題がのぼることが有ります。日本酒好きなIさん。ワイン好きな大学のM先生、あまりお酒に強くないが勧められついついのんでしまうTさんなどは、「お酒を飲む前に飲む!」漢方薬を買いに来られたり、普段から肝臓をいたわる為に毎日続けて飲む漢方を買いに来られたりします。
仕事帰り寒い夜風にあたり冷えた体を温めてくれる飲み物、今朝はホットワインの話題を取り上げてみましょう。
ワインと云えば、最近ではスーパーの陳列もワインはお酒のコーナーだけでなく、お肉売り場に赤ワインが置かれたり、鮮魚コーナーに白ワインが置かれたりと、ワインと料理を合わせて楽しみたくなるよう提案されています。
ワインは他のお酒より体に良いと推奨されていますが、どのように良いのでしょうか?
ワインの特徴ある栄養素、ポリフェノール・アントシアニン・タンニンをご紹介しましょう。
ポリフェノールの含有量は、原料となるブドウの実(果肉)より皮、皮より種に多く含まれます。よって果肉だけを発酵してつくる白ワインと比べると赤ワインの方が5倍以上多く含まれます。最近このワインに含まれるポリフェノールの一種であるレスベラトロールが、長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)活性化することが分かり、注目されています。
アントシアニンは、ブルーベリーを思い浮かべる人もいらっしゃるかもしれませんが、ブドウにも含まれる紫色の色素成分で、疲れ目や視力の向上の働きがあります。
タンニンはワインをはじめお茶の渋み成分で抗菌作用や抗酸化作用があります。
またご家庭でも民間療法として、不眠対策に毎晩グラス1杯飲む方や、食欲増進のために食事中に少し飲まれる方、ワインに鉄分が含まれていることから貧血の予防に1~2杯飲む方もいらっしゃいます。
そのように優れたワインですが、子供や妊婦さんは勿論ダメですが、漢方ではワインをおすすめ出来る体質と、量を控えめにした方が良い体質とに分けて考えます。
まずおすすめ出来る体質の一つは、元気の素と血が不足しがちなタイプで疲れやすく少しの運動でも息切れや胸がくるしくなる、月経量が少ない、食欲が出ないタイプの方は、食事と一緒にワイングラスに1/3から半分位だと、食欲も出てくれおすすめです。
普段たくさんお酒を飲まれる方から見ると飲んだ気分になれないかもしれない量です。
逆に全くダメではないが量を控え目にした方が良い体質は、過労やストレスで、イライラ怒りっぽく五臓で云う「肝が高ぶり」体に余分な熱がこもりやすいタイプで、血圧が高く、顔が赤みを帯びている、便秘や下痢を繰り返す、寝つきが悪いタイプの方は、飲みすぎるとより熱がこもり、気が上りやすくなるので控えめの量がいいでしょう。
さて阪本漢方堂薬局が提案するホットワインの作り方をご紹介しましょう。
まず1つ目はお屠蘇・屠蘇散を用いたホットワインです。
いつもは日本酒につけてお正月新年を祝うお屠蘇。それを赤ワインに浸してホットワインにしてしまう方法。実は今回試してみたら美味しかったのです。
細かく見るとお屠蘇に配合される生薬は各社異なります。
阪本漢方堂特製お屠蘇に配合されているのは、7種類の和漢の生薬。
それは、山椒・シナモン・丁字(クローブ)・桔梗・八角・陳皮(チンピ)・浜防風(ハマボウフウ)から作っており、特長として香りがとてもいいのです。
作り方はいたって簡単です。赤ワイン150ccに阪本漢方堂特製お屠蘇1包を、お好みでグラニュー糖又は蜂蜜を加えコンロの弱火でじっくり温めるだけです。
レンジにて作ることも出来ます。共にグツグツさせない方がいいでしょう。
そして2つ目は、今話題の「ヒハツ末」や薬用シナモンを用いたホットワインです。
ヒハツはゴースト血管改善でTVに取り上げられたコショウ科の植物ヒハツの未成熟な果穂も用います。
皆さんも、冷え切った身体をホットワインで温めてほっこりしてくださいね。
冬本番、寒さに耐えるだけでなく、ホットワインを楽しみながら春を待ちましょう。
阪本漢方堂