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2017/01/29 放送
今週2月3日(金)は、節分の日です。
小さなお子さんがいらっしゃるお家では、幼稚園・保育園で豆まきをなさるでしょう。
その他のご家庭でも、豆まきをなさり、お召し上がりになられる方も多いのではないでしょうか。
今朝は豆まきの豆、大豆と漢方について取り上げてみましょう。
大豆は味噌、醤油の調味料の原料だけでなく、豆腐・ゆば・納豆・豆乳を作るのにも無くてはならないものですね。
「大豆は畑のお肉」と云われるくらいのタンパク源です。
含まれる栄養素をみてみると、ポリフェノールの一種類であるイソフラボンが女性ホルモンに似た働きをしてくれ、更年期障害によるのぼせや、骨粗鬆症の予防に役立てくれます。
また大豆サポニンは脂肪やコレステロールを下げて高脂血症の予防に役立ってくれます。
リン脂質の一種であるホスファチジルセリンは、大豆レシチンから製造可能となり、高脂血症・動脈硬化予防に役立つ以外に、認知症やアルツハイマー病の予防、うつ状態の軽減、学習能力の向上、記憶障害の回復、ストレス耐性の向上に注目されている栄養素です。
最近、阪本漢方堂にも身内に認知症の者がいらっしゃって大変な思いをしているので、今度は子供たちに同じ苦労を掛けさせたくないので、予防できる何か良いものが無いかとご相談される方が増えて参りました。
煎じなくてもよい、飲み易い粒タイプや顆粒タイプで提案も出来ますので、一度ご相談下さい。
では大豆は漢方の世界で、どのように用いられるのでしょうか?
それは大豆を蒸して発酵させ乾燥した物で、豆豉(ずし)と云われ、別名を香豉(こうし)、淡豆豉(たんとうし)と呼ばれる生薬があります。
イメージとしては、見た目は黒い漢方の納豆と云ったところでしょうか?
使い方として、風邪・インフルエンザ・肺炎をはじめ熱病を患った後、なかなか寝られない方の不眠に、これとクチナシの実と一緒に煎じたのを用います。
それ以外に、風邪による喉の痛みや、口の渇き、咳・頭痛に効果のある、桔梗や薄荷、スイカズラ、牛蒡の種などはじめ10種類の生薬が配合された銀翹解毒丸(ぎんぎょうげどくがん)にも配合されています。
毎日の食事に何らかの形で食べることの多い大豆には、私達の健康面で大変役立ってくれているのです。
さて最後に、本日ご紹介致しました銀翹解毒丸(ぎんぎょうげどくがん)は、風邪による喉の痛みや口の渇き、咳、頭痛のお悩みの方におすすめです。
飲み易い小さな丸薬の漢方で、5歳以上の子供さんからお年を召した方までお飲み頂けます。120丸入りで大人だと5日分目安、5歳以上7歳未満だと20日分目安です。
喉がいがらっぽくて赤く腫れ痛む方や、口や鼻の中が乾燥する方、咳が出る方などお困りの方が、皆さんの周りにいらっしゃいましたら是非教えてあげて下さいね。
阪本漢方堂