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「牡蠣肉エキス工場見学」

2017/11/26 放送

牡蠣が美味しい季節がやって参りました。フライにしたり、土手鍋したりと牡蠣の好きな人には嬉しい季節です。

牡蠣に関連した話題から、今朝はこの夏に仕入先の牡蠣肉エキスの研究施設及び製造工場の見学に行った際の内容からお伝えしましょう。

そこの会社の社長は研究の先頭に立ち論文を書き学会発表をいくつもなさる研究者肌のトップです。牡蠣に含まれる栄養素、例えば亜鉛やセレンをはじめとしたミネラルを補充することで、酵素活性低下の改善をしてくれることや、活性酸素を消してくれる抗酸化物質はなかなか脳への関所である血液脳関門なる所を通過しないのですが、通過する成分を見つけ論文が掲載されるなど内容はとても興味深く楽しいものでした。

 

その他に印象深い言葉として「幸せは、あなたの健康の中にある」。

もう一度「幸せは、あなたの健康のなかにある」 いい言葉だと感じました。

私も今の薬局の仕事、阪本漢方堂の仕事を通じて、ご縁を持つことの出来た方々の健康や幸せのお役に立ちたいと思いました。

 

さて漢方でも牡蠣を用いるのでしょうか?

漢方の古典に「本草綱目(ほんぞうこうもく)」と呼ばれる今から約440年前に書かれた教科書が有り、そこに紹介されている牡蠣肉の項目には、

 

「 牡蠣肉は煮て食すると虚無感、心理的な煩いを癒し、身体の調子を整え、丹毒を消し、婦人の血気の流れを良くする。生のまま生姜酢で食すると、丹毒を治し、飲酒後の熱を下げ、喉の渇きを癒す。炙(あぶ)って食すると大変美味しく、また肌のきめを整え、肌の色を美しくする。 」とあります。

昔から牡蠣の身・牡蠣肉は肝臓を強くし、美容にも良いと考えられていました。

 

他に漢方では牡蠣の貝殻を「牡蠣(ぼれい)」と呼んで、貝殻も不安や興奮症状に用いたり寝汗に用いたりします。

 

さて普段我々仕事をしていくうえで、意識していることが有ります。

漢方専門の薬局なので、取り扱う原料生薬の仕入れる際の選別・選品をする目を養うこと。その為に今まででも信州の薬用人参(朝鮮人参・高麗人参・御種おたね人参)と呼ばれる人参畑を実際に訪れ加工場を自らの目で見たり、薬用植物園や伊吹山、それに芦生の森と云いまして京都府南丹市美山町、京都府の東北部で福井県や滋賀県に面している原生林の森にフィールドワークに出掛け、自生しているサルノコシカケをはじめ観察研究したりします。

これは勿論、少しでも良品の原料を仕入れたいのと、もっと根本的な部分で自分の家族にも困ったときに安心して飲ますことが出来るレベルの良品を仕入、調合し販売したいと云う思いで行っています。

 

同様に出来上がった製品(医薬品扱いや、食品扱いも含めたもの)でも、同じことが言えます。相談に来られた人に、「同じ悩みの方に服用してもらった結果がこのように良かった」「同じ病気を患ったうちの家族に試したら結果このように良く効いた」と伝えられるよう、品質の良いものを取り扱う。

当たり前ことを当たり前のようにコツコツ積み重ねることが大切だと思います。

その延長線上に、仕入れ先のトップに「方針」や「想い」を聞く他、実際製造する工場の現場責任者に材料や製造方法のこだわりを聞くように今までも巡って参りました。

例えば同じ牡蠣肉エキスの健康食品でも、学術的に研究費用を掛ける・掛けないなどのトップの考え方や工場設備の内容によっても品質が異なると、私は思うからです。

 

私が試飲しました牡蠣の抽出エキス(いわゆる煮汁)や抽出後の牡蠣の試食した私の画像をブログに挙げていますので、もし宜しければパソコン・スマホで見てくださいね。検索キーワードは「四条 阪本」です。

 

阪本漢方堂

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