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2017/02/05 放送
皆さんは漢方薬を飲まれたことございますか?最近ではセルフで手軽に選ぶことのできる漢方から、専門家に診てもらい調合してもらうものまで、漢方薬と一言で云っても幅があります。
皆さんが、身体や心の面で悩むことがあり、そうだ漢方薬を試してみようと考え、専門家に見てもらう場合、専門家の先生達はどのような点を意識して患者さんの情報を集めて対策を考えているのか?逆にラジオをお聞きの皆さんが専門家に相談される際のちょっと知っていれば得するそんな情報を今朝は取り上げてみましょう。
ラジオをお聞きの皆さんが専門家に相談される際のポイントとしては、つらい症状が複数ある場合は特にですが、症状や状態を事前に箇条書きで良いから書き出しておくといいでしょう。また、その症状の経過、病院で受けた検査結果、過去の通院歴、家族の病歴、出産経験のある方はその時の年齢と状況など。
またなるべく化粧や爪のマニキュアはしないで行きましょう。顔色や爪の状態のチェックが正確に出来なくなります。
また診てもらう前の食事も注意が必要です。病院の血液検査のように血糖値が上がることとは違い、舌・ベロを見る舌診の場合、カレーやチョコレートなど舌に色がつく食べ物は避けておきましょう。また匂いの強い食材ニンニクは患者さんの体や口の臭いの正しい情報が得られなくなるので控えましょう。
さて漢方の現場では、色々情報を集めて原因だとか、どのような生薬を組合せるのが良いのかを考えていくわけですが、その中の1つ望診は肉眼から患者さんの情報を仕入れます。
これは皆さんが相談室の部屋に入ってくる様子から始まっています。
歩き方一つでも、すり足や小刻みの歩行かそうでないか、椅子に腰かける際も足腰に痛みや負荷がかかっていないか?
また肌や髪のツヤ、唇や肌の色・乾燥状態、爪の色や状態(割れやすい・欠けやすい・波打っている)、舌・ベロの状態を確認します。
最近テレビ番組「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」
2017年からはじめる!名医が教える「漢方」で長引く不調を解消スペシャルでも取り上げられていましたが、漢方の世界では舌・ベロの状態を確認します。
面白いもので、健康な時の舌の状態、食べ過ぎ飲みすぎで二日酔いになり気分が悪い時の状態、風邪で熱が出ていて体がしんどい時の舌の状態など、すべて違うのです。
舌に体調のお知らせの信号が出るのです。
では舌・ベロのどこを見ているのでしょうか?皆さん手元に手鏡があれば見てください。
口を開けてベーと舌の奥が見えるくらいベロを出して見てください。
ポイントは色・形・ベロにつく苔・ベロの裏です。
健康な舌・ベロの状態は薄いピンク色で、口の中に納まるちょうど良い大きさで、苔は白色で全体にうっすらついている、それと裏の静脈が腫れていない状態です。
例えば、舌本体が薄いピンク色よりもっと赤色が濃い場合は熱がこもった状況が考えられますし、逆にもっと白っぽい色なら、冷えや元気の素や血が不足した状況を考えます。紫色や暗い赤色の場合は血の巡りの悪い状況を考えます。
大きさに関しても、ベロの周りに歯形がついている場合には水はけが悪い状況を考え、口に対して大きく腫れぼったい場合には同様に水はけの悪さや元気の素が不足している状況を考えます。逆にベロが痩せて薄い形ならば元気の素や血や体液が不足している状況を考えます。
最後にベロの裏側を見てみると静脈が走っているのですが青黒く太くなっている場合には血の滞り・漢方では瘀血(おけつ)と考えます。
漢方では元気の素の「気」と血液のイメージに近い「血(けつ)」、そして血液以外の体液「水(すい)」のバランスを重要視します。
不足していたら補い、循環が悪く滞っていたら巡らせていきます。
ラジオをお聞きの皆さんの周りに、もし舌・ベロの状態で気になる方がいらっしゃいましたら是非教えてあげてくださいね。
阪本漢方堂薬局は京都に2店舗あります。普段気になっている症状と合わせてご相談くださいね。
阪本漢方堂