脂質異常症

目次

1:脂質異常症とは

LDLコレステロール
(悪玉コレステロール)
140mg/dl以上
中性脂肪
(トリグリセライド)
150mg/dl以上
HDLコレステロール
(善玉コレステロール)
40mg/dl以下

どれか一つでも当てはまると脂質異常症
高脂血症は上2つのこと

2:コレステロール・中性脂肪とは

脂質の種類は4種類。
中性脂肪・リン脂質・(遊離)脂肪酸・コレステロールです。
中性脂肪が酵素リパーゼにより脂肪酸とグリセリドに分解。
皮下脂肪、内臓脂肪のほとんどが中性脂肪で、中性脂肪は、体温を保ったり、内臓を衝撃から守るクッションの役割があります。
また、貯蔵用のエネルギーである中性脂肪は必要に応じて体のエネルギー減となる遊離脂肪酸になりエネルギーとして使われます。
コレステロールは、2割は食事から私達の身体の中に取り入れ、8割は肝臓や小腸において体内で合成されて出来ます。
コレステロールは、私達人間にとって悪い影響ばかりではなく、細胞膜の成分として、また副腎や性腺でのホルモンを作る材料に、肝臓では胆汁酸の材料にと、なくてはならない存在です。

そのような大切な役割もあるのですが、コレステロールは中性脂肪同様に脂質の仲間になります。つまり水には溶けにくく、主成分が水分の血液には溶けません。
そこで溶けやすくする特殊なタンパク質と手を結んで、血液中に溶けるように、また運んでもらえるようにしています。
このコレステロールの運び役が、HDLやLDLです。検査結果の項目に並ぶそれです。
コレステロールは血液中のLDLによって肝臓から全身の端々(はしばし)の組織・細胞に運ばれます。
通常なら運び込まれた細胞の中で分解・貯蔵されて、細胞膜の成分として・時にはホルモンの材料としてまわされます。
そして利用されずに余ったコレステロールはHDLによって、身体の端々から肝臓へ運び戻します。

 

3:コレステロール・中性脂肪の問題

ところが、何かしらの事情で細胞に取り込まれなくなり利用されなくなると、LDLは血液中にて血管の壁にコレステロールをくっ付けます。
それに対してHDLは血管の壁にくっ付いたコレステロールや、全身で利用されず余った分を回収します。
それにより血液中に増えていたコレステロールの濃度が減少します。

問題は血管の壁にただ単にくっ付くだけでなく、塊として血栓になることです。
血管の管の内側にどんどん塊の血栓が積み上がり、管が狭くなってしまい、つまり動脈硬化となり、血液の巡りが悪くなります。そうすると高血圧への原因の一つにもなります。さらに困ったことには、この塊が破裂して、頭の血管に詰まると脳梗塞になり、心臓の血管に詰まると心筋梗塞につながります。これが問題なのです。
このように血管の壁を傷つける悪さをするので悪玉コレステロールと呼ばれています。
当然この数値は低い方がいいと云われます血液中の中性脂肪が増えるとHDLコレステロールを減らし、LDLコレステロールが増えてしまうことが分かってきました。。
L/H比が1・5を超えると血管の内側の壁にコレステロールの輪が付き始めているといわれています。

4:動脈硬化予防

1 食生活の改善
肉類が好きで、野菜をあまりとらない
甘いものや脂っこいものが大好き
塩辛いものや濃い味付けが好き
麺類が好きでよく食べる、スープも半分以上飲む
満腹になるまで食べないと気が済まない

2 適度な運動
ウォーキングはじめ手軽にできる有酸素運動を取り入れましょう。

3 ストレッチ

足は第二の心臓と云われています。ふくらはぎのストレッチも有効です。

4 禁煙

健康のために禁煙につとめましょう。

5 入浴

入浴の際、ぬるめのお湯でリラックスするのも効果的です。

6 睡眠

不眠や寝不足傾向はありませんか?

予防するためには普段の生活のどんな点を注意した方がいいのでしょうか?
食事と運動面から考えてみましょう。

食事面では、肉類(特に内蔵)、動物性の脂肪、アルコールを取り過ぎないように注意し、逆に大豆類、海藻、きのこ、にんにく、野菜など意識して召し上がることがいいでしょう。運動面ではウォーキング、ジョギング、水泳などの有酸素運動を適度な負荷で行うことが大切です。

1つ目は赤松の葉で生薬名を松葉(まつば、しょうよう)と言います。血管の壁を強くし、血圧の高い方や、脳梗塞の後遺症にも良いとされています。
その他の松に関連して、欧米ではフランス海岸松の木の皮(樹皮)に含まれる成分が、血管を広げて、コレステロールを下げる働きが有り、注目されています。

2つ目は田七人参(でんしちにんじん)。漢方で使用する人参は高麗人参と言われるものが有名ですが、同じウコギ科の仲間ですが親指を太くさせたような形の人参です。
血液中のコレステロールや中性脂肪の高い方や、胃や肝臓の弱い方にも用いられます。

脂質異常症におススメの生薬

田七人参(でんしちにんじん)

漢方で使用する人参は高麗人参と言われるものが有名ですが、同じウコギ科の仲間ですが親指を太くさせたような形の人参です。 血液中のコレステロールや中性脂肪の高い方や、胃や肝臓の弱い方にも用いられます。

<松葉(まつば、しょうよう)>
血管の壁を強くし、血圧の高い方や、脳梗塞の後遺症にも良いとされています。
その他の松に関連して、欧米ではフランス海岸松の木の皮(樹皮)に含まれる成分が、血管を広げて、コレステロールを下げる働きが有り、注目されています。

PAGE TOP