阪本漢方堂の歴史

阪本漢方堂の歴史

阪本漢方堂の歴史

阪本漢方堂薬局は、およそ100年前、東大阪市の石切神社のねきの製材所から始まり、関西を中心に製薬業、漢方薬局として展開し、京都には2店舗の漢方専門薬局があります。大阪平野の東、生駒山山麓に鎮座する石切さんで親しまれている石切神社は正式名称 石切劔箭(いしきりつるぎや)神社でおでき(腫れ物)が治るというご利益が有名です。本殿前と神社入口にある百度石の間を行き来するお百度参りが全国的に知られています。
石切り神社の名前の由来は、ご祭神のご神威が強固な岩をも切り裂き、貫き通すほど偉大な様を表しています。ご祭神は饒速日尊(にぎはやひのみこと)とその御子の可美真手命(うましまでのみこと)で石切大明神とし総称されます。
近鉄奈良線石切駅より石切神社に至る参道に百数十店の商店が立ち並んでおります。飲食店から食品、占い、漢方薬、衣料品、日用品など他にはない珍しいもの、懐かしいものが見つかります。
この石切参道商店街の入り口一角で阪本漢方堂は始まりました。

阪本赤まむし膏

代表的な製品は阪本赤まむし膏 
赤ちゃんからお年寄りまで幅広く使用でき、「これしか効かない」、 
「おばあちゃんが使っていた」 と3代にわたりご利用いただいている方が多い人気製品です。最近では、4代にわたりご利用いただいてる方も登場するほどのロングセラーです。マムシ脂が皮膚への浸透性を向上させる作用があり赤ちゃんにはおむつかぶれ、お子様には虫刺され、学生さんにはニキビやアトピーのかゆみ、水仕事の多い主婦の方のあかぎれに、水虫を繰り返すサラリーマンの方に、寝たきりの方の床ずれにと、赤ちゃんからお年寄りまで幅広く使用でき、常備薬として置いておくとほんとに便利で重宝する軟膏です。

<効能効果>
切り傷・にきび・手足顔のあれ・かゆみ・ひび・あかぎれ・しもやけ・いんきん・たむし・水虫・疥癬・くさ
第2類医薬品

<成分・分量>
(本品1g中)日局サリチル酸19mg
日局次硝酸ビスマス40mg
添加物として、蛇脂(マムシ脂)、精製ラノリン、白色ワセリン、サラシミツロウ、d-ボルネオール

ハーブや健康茶、健康食品、さらには化粧品、育毛剤、入浴剤などにも数多くの種類の生薬が活用されています。生薬は漢方薬だけでなく、市販されている感冒薬や胃腸薬、滋養強壮薬、ドリンク剤など合成薬と一緒に配合されています。それだけ生薬は人々の健康にかかわっています。

阪本漢方堂では、もともとの生薬の良さをもともとの生薬の形で、民間薬・漢方煎じ薬として扱っています。
生薬は300種類以上取り揃えており、国内産を最優先に、元の薬草が判別しやすいよう,できる限り刻みの生薬ではなく小口切りを主体に取り揃えることにこだわり続け専門店としての品数の多さと安心安全な品質の良さを心がけています。
健康維持や予防には、民間薬としてお茶代わりに、健康回復や予後には、専門的な漢方煎じ薬としてご利用ください。

自然界にあるもので薬効を持っているものとして長い間利用されてきたものを生薬とよび、生薬となる天然産物には、植物由来のもの(薬用植物)、動物由来のもの、菌類由来のもの、そして鉱物由来のものが含まれます。そして多くの場合は植物由来の生薬ですが症状を緩和させる植物生薬と違い、動物生薬にはホルモンの活性化や不足した栄養分を補う働きがあります。

そのため、動物生薬は、植物生薬とはまた少し違った切れ味があります。
代表的なものとして、古くから高貴薬として用いられてきた、牛黄は牛や水牛の胆のうや胆管にできた結石で、解熱・鎮静・強心剤として使われています。
マンシュウジカの雄の幼角の毛を火で焼き取り除き、焼酎に一昼夜浸して薄片にした、鹿茸は滋養・強壮・強精・補血剤として冷え改善や元気の素として使われてきました。
そのほか、ミネラルの豊富なまむし・すっぽんはもちろん、皮膚病に配合される蝉の抜け殻の蝉退(センタイ)・アミノ酸、ビタミン、ミネラルを含み、肺腎を補う冬虫夏草(トウチュウカソウ)・男性ホルモン作用があるといわれている海馬(カイバ)・主成分が炭酸カルシウムで制酸作用や止血作用のあるといわれているコウイカの甲は烏賊骨(うぞっこつ)・滋養強壮・肉体疲労に使われる、至宝三鞭丸(シホウサンベンガン)に含まれるオットセイの陰茎の海狗腎(カイクジン)など数多く取り揃えています。

黒焼きとは空気を遮断して穀物や動植物を高温加熱したもので、空気に触れた状態での加熱による黒焦げや灰とは異なります。また「焼いて性を存す」というように黒焼きにすることで元の物質とは異なる有用性のある物質になります。一般に生薬を素焼きの土器に入れて粘土で密閉し、窯の中に入れて蒸し焼きにします。

植物や昆虫は3~4時間、動物は4~5時間くらい加熱し、温度は400度くらいが適当といわれています。ふつうは灰黒色で光沢があり、窒素やリンなどの有機化合物が含まれています。
黒焼きの効能については科学的には分からない点が多いのですが、日本の黒焼きの歴史は平安時代から、主に伯耆(ホウキ)〔現在の島根県〕の神社に伝わる秘法がいつのまにか各地に広まり漢方の処方の中にも組み入れられたものです。
いもりの黒焼き、カタツムリの黒焼き、ふなの黒焼き、りんごの黒焼きなど多数あり、もぐらの黒焼きは土竜霜(ドリュウソウ)、鹿の角の黒焼きは鹿角霜(ロッカクソウ)というように黒焼きは○○霜と呼ぶこともあります。
阪本漢方堂では創業当初と比べると人数が減りましたが、今でも黒焼きで体調がよくなられている方が多いです。

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